ダミやん×ドナ


「あーーーもうっ!!パパとママの分からず屋っ!ボクの趣味ぐらい自由にさせてよっ!!!」
ぼふぼふぼふっ…
そういってベッドの上のクッションを叩く。
叩かれた熊の柄はへこんで少し困ったような顔になって、すぐもとにもどった。
小柄なボクにはもったいないほどの大きなベッド。に屋根付き。
枕元には去年のクリスマスに貰った大きなクマのぬいぐるみがある。
力を抜いてベッドに沈むと左右をゆっくり見渡した。
そしてサイドテーブルに置かれた一枚のチラシを見て、気持ちはますます沈んでいった。
〈伝説のヘヴィメタルバンドのギタリストDami‐Yan来る!!〉
なぜパパやママはこんなにかっこいい人を嫌って、あんな寝ちゃいそうなクラシックなんかを喜ぶんだろう。
それがボクの長年の疑問で、不満なことだった。
「あーぁ…この地域でライブだなんて……センザイイチグーのチャンスなのになぁ…」

その日は、パパともママとも視線を合わせずにご飯を食べた。
くるくる、遊ぶようにパスタを巻きとる。そしてため息をひとつ。
「ごちそーさまっ!」
結局食べずに、ガチャッと強めにフォークを置いて自分の部屋に向かった。

「まだ残ってるわよ」とか「どうしたんだ」とかいう二人のセリフは聞こえないふりで、
部屋の鍵を架けた。
ふーんだっ!分かってくれないパパママなんか構ってあげないっ!
で、選んでもらったパジャマなんて着ないっ!
…みたいな感じで、今夜はキャミソールとショーツだけ(自分で選んだの)でベッドに入った。
まぁ、蒸し暑かったからちょうどよかったかな…ちょっとスースーするけど。






ごろごろ…
なかなか寝つけない。
寝返りするたびチラチラするおへそが気になるのもあったんだけど。

「むー…こんなにお側にいるのに…会えないなんてぇ…」
おもわず目には涙が溜る。
その涙に押し出されるように、望みが声になって現れた。
「迎えに…来て…くれたり…しないかな…」
もう…なんだかじたばたする元気もなく、くっとまぶたを閉じ眠気に身をまかせた。


それからしばらくの時が過ぎて…
とぎれとぎれの意識の中、規則正しい時計の音を聞いていると、ふいにカツカツって音が混ざってきた。
パパママ…じゃないよね…警備のジョゼさん…は非番だし…
庭番のヒルシャーさん…はこんなとこまで来ない…
やがて音は止まって、そのかわり

カチャリ

ドアの開く音がした。
あれ……鍵……架けなかったっけ…
ぼんやりとしたそんな思いをよそに、部屋にはボクと別の人の気配…
…ふぇっ!?あわわっ…なんだよっ…!?…怖いっ…パパっ…ママっ……
頭に浮かぶ言葉の全部が、喉から先に行ってくれない。
それどころか、体がまったく…動かない…
本で読んだ「カナシバリ」ってやつ…なの…?
目はしっかり閉じられたまま、急にはっきりした頭に様々な最悪の事態が駆け巡った。
そんな間にも、気配は一歩ずつ近付いてくる。

も…駄目…!!
じんわりと目尻から涙が溢れた瞬間、変な感触が頭に。
それは優しく撫でられるような…とにかく、おっきくて広い、男の人の手…の様だった。
ふぇ…?
頭は混乱してるのに、こわばった体はだんだん警戒を解いていく。
それと一緒に、顔はどんどん温度を上げていった。
そのあとに、やっと頭が追い付く。
この手…あの時の…ダミやん様…?
胸のドキドキがものすごく早くなる。
だって、なぜだかわからないけど、憧れの人に触れられてるんだもん…
でも…ちょっと…熱すぎ……?…息も…なんか…早いし……ふにゃ…まだ……触るの…?
わずかに動く指先でしっかりシーツを掴む。手の中は汗で湿ってきてる。
その間にも、手はゆっくりとボクの頭を撫でていく。
やがて熱は身体中を駆け巡り、全身が火照りだした。
はぁ…はぁ…ぁ…あれ……?……頭…撫でられてる…だけなのに……熱…い…
でも、そう考えてる間にも手は、ほっぺに触れて、更に首筋にも伸びてきた。
はぅっ…んっ…
身をよじらせてキモチイイのを逃がそうとするけど、体は動かなくて痺れるような感覚が全身を揺さぶった。

こっ…れ以上…触られたら…っ…駄目ぇっ…

そう思った時、感触は消え気配は引いていった。
と同時に、体を縛ってた何かも消えてしまった。

「っ…!!」
がばっと身を起こしても、誰も見えない。
それどころか鍵もドアも閉まってて、ベッドも乱れはなかった。
はふ…なんだったの……?
よくわからないけど、頭にピンクのモヤがかかったような……
体を少し動かしてみる。
「きゃぅっ…!」
なぜか固い胸の先っぽにキャミソールが引っ掛かって擦れた。
はぅぅ…おかしいよ…ボク…どうしちゃったんだ……?
ショーツに手をやると、微妙に湿っていた。
も…わかんない……ボク…ヘンだ……
考えを振り払い、無理やり体を落ち着かせて、再び眠気に身をまかせた。




朝。
結局想像が頭を駆け巡り、ほとんど眠れなかった。おかげで体が昨日よりも疲れてる。
ぐるぐる回る変な気分は隅において、体を引きずって食堂へ向かった。
と、その前に…
夜着ていた上下を洗い場に自分で持っていかなくちゃ…
キョロキョロ…
…誰もいないよね…?
そ〜っと…
「あら、お嬢様。洗濯物でしたら…」
ドッキィン!!!
「メ、メメメイさん!?」
ついこないだパパが雇ったメイドのメイさん。ヨウシタンレイ、シンシュツキボツのなんか凄いひとだ。
たまにパパの書斎前をうろうろしてる怪しいひとでもあるけど。
まあそれはおいといて。
「部屋までお伺い…あらお嬢様?」
向こうをむいてる間にタオルの山に押し込み、食堂へと走った。

ひょいっ。
走り去った後に残されたメイさんは迷いなく今押し込んだものを摘み上げた、らしい。
「…あら…これは……お嬢様も立派なレディね…☆」

ひーん;;絶対見られたぁ〜;;


…なんだかんだで、またもや食欲が薄い。バゲットを細かく細かく細かく千切ってスープに浮かべる。
スプーンで沈めながらため息。膨らんで浮かんできたのを少しずつすくって口に運んだ。


むぅ…昨日のはなんなんだろ…部屋は閉まってたし…警備の機械が何にも反応しなかったのも変だ。
ふぅ…
まったく分からないボクの頭に小さくため息をついた。
でも……今夜も……来るかな………はっ!!何考えてるんだボクはっ!!


…結局サラダを半分、パンとスープを少しずつだけ食べて朝食を終えた。
はぁ…
せっかくの連休なのに…何もする気が起きないよ…



そして、夜が来る。
その日の夕食は…ハンバーグだったかな…?…とにかく適当に切って食べた。

パタム。
…頭の中は見通せない霧がふわふわして、考えるのを邪魔する。
気が付けば昨日と同じような格好に着替えていた。
ばふんっ、とベッドに沈む。
窓や部屋の鍵を掛け忘れたことと、ズボンとシャツを散らかしたままのことを思い出したが、
体がうまく動かず、そのうち諦めた。


…カチ…カチ…カチ…カチ……カツ…カチ…カチ…カツ…カツ…

…今晩も来た。

近付いてくる。ゆっくり…でも確実に。そしてベッドの脇で止まった。
ボクの体は分かっているかのように反応する。
当たり前のようにシーツをわけ、手は伸びてきた。
昨日と同じ、ごつごつした男の人の手…
熱い…熱いよ…シーツが…クッションが…枕が……やけどしちゃいそう………ダミやん様の手が…
昨日よりも大胆に、手は体を這っていく。
おでこの前で散らばる前髪をはらりと横に分ける。そこからほっぺ包むように添えて…。
はぁ…はぁ…熱いのは……ボクの…からだ…?
首筋から下りていく、そのいつの間にか二つ…感触がしていた。
その一つが肩の骨の前の辺り、鎖骨の前で止まる。
2、3秒ためらったような時間のあと、指が肩紐を横にずらして…胸に触れてきた。
くんっ……ふぁ…おっぱい…さわるんだ……ちっちゃいから…ちょっと恥ずかしいな……
はじめてだし……んっ…はぁっはぁっ…
その手にすっぽり収まったボクの胸。
ゆっくり動く掌に固くなった先っぽがくりくり転がされ、ぴりぴり電気が走る。
くぅんっ…かはっ…胸ばっ…かりぃ…
みちびかれるままキャミソールはたくし上げられ、シーツの中で胸が出てた。
心臓が早く鳴りすぎて息が追い付かない。
いっ…はっ…はっ…にゃっ…
声にならない声が喉まで来て押し潰される。口からはこまかく空気がもれていた。
…ショーツが濡れてくっつくのが判る。
汗…?…ううん…奥から…出てくる…
感じて…るんだね…ボク…ふぁんっ…!…ぬるぬる…してるもん………欲しいのかな…
それを聞いたかのように感触の一つがゆっくりと下に動いてきた。
おへその辺りでじらすように、ためらうように止まる。
頭の中に確認するような声が聞こえた、気がした…
だめぇ…これ以上…感じたら……ボク…ボク……
その声すら聞かれたかのように、すぅっ…と感触は消えていく。



…むくり。
もう夢だか起きてるんだかわかんない…
ただ、時計の秒針だけがカチカチとボクをせかす。


ゆっくり立ち上がったその先に、ぼやける中でドアだけやけにはっきり映った。

部屋においてある大き目のバスタオルをマントのように羽織る。

おぼつかない足取り。
それでも一歩一歩、目に鮮明に映る地面を踏みしめ、廊下、階段、玄関…
そして庭、門、町…

意識が向かう場所は・・・

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