Mr.KK×エイプリル


「…ふむ…この俺のターゲットになるたぁ…運が無いね…メイさんよ…いや…今はエイプリルか…」
ビルの合間、陽の入らない薄汚れた部屋に二人の男女がいた。
男は椅子に腰掛け足を組んで、その上に肘をついている。
傍らにはその場に合ったモップ、合わないライフルが立掛けられている。
一方女は床にふわりと座っていた。
しかしその手は後ろで縛られており、あまり自由は無さそうだ。
壁際にはいるが、もたれかかってはいなかった。

都会の喧騒から少し離れた部屋の中、男は続ける。
「しかしまぁ…煽情的っつーか…下品っつーか…なぁ…」

男の指摘の通り、エイプリルの格好はかなり際どいものだった。
袖のある薄い生地の服をはおい、豊満なバストの間に蝶の形のピンで止めてある。
下着のラインは無いがトップは隠れていた。
腹部や背中はシースルーのようになっていて、服越しの肌がうっすら見えていた。
下はぎりぎりのホットパンツがかろうじて覆う程度で、すらりとした美しい足が伸びている。
こちらも下着のラインはなかった。
美しさを引き立てる青いアイシャドーから妖艶な眼差しが覗いている。
世の男ならこれに引き込まれてしまうだろう。
奪いたくなるほどに赤いルージュが目の前の男に向けられる。
ゆっくりと開かれくすぐるようなウィスパーボイスが放たれた。

「あらぁ…色気も立派な武器になるのよ…ねぇ…掃除屋さん…?」

掃除屋と呼ばれた男、薄汚れたツナギには染みに遠慮するように青が残り、背中にはロゴがついている。
履き潰しかけのスニーカーに、ボロボロのキャップを目深に被っていた。
まばらな顎髭のある口元はうっすら笑みを浮かべているが、鍔に隠された瞳は伺い知れない。

「ま…俺も男なんで…な…」
不意にゆらりと立ち上がり、少し笑いながら掃除屋が言う。
バサバサの髪をぽりぽりと掻いた。
深く溜め息をつく。
「んふふ…試してみたいの…?」
茶化すようにエイプリルが返した。

二、三歩歩み寄り…
だんっ!!
エイプリルの頭の横に強めに手をつく。
エイプリルは眉すら動かさず、不適な笑みを浮かべていた。
掃除屋はにやりと口角を上げると、女の美しい黒髪をもてあそぶように指を絡めた。
やがてゆっくりと手をほほに添える。

「ま…殺さねぇ程度に…お相手たのまぁ…」
「まぁ…怖い……ん…ふぅ…ちゅ…」
声を遮るように、掃除屋が口で口を塞ぐ。

二人のキスは正に大人のそれだった。
幾度も舌を絡めあい、時に見つめ、時に目を閉じ、しばらく唇を重ね続けた。
「ぷはぁっ…はぁ……」
やがて耐えきれなくなったように、どちらからともなくゆっくり離れる。
互いの舌と舌は名残惜しそうに糸を引いていた。
「次は…何をしてくれるのぉ…?」

誘惑と恍惚が入り混じった声でエイプリルが誘う。
掃除屋は曲げていた足を伸ばしエイプリルの前に立ちはだかった。
「さ…わかるよな…?」
恥じらうようなそぶりをしてみせるエイプリル。
掃除屋はまったく…という感じで見下ろしている。
両手をふとももに添え、おもむろに腰に唇を寄せる。
ジィィーっ…
エイプリルは器用に口でチャックを上げた。
露になったトランクスからゆっくりと舌で取り出す。
「んっ…ちゅるっ…れぅ…はぁん…」
唇、歯、舌を巧みに使ってもてあそぶ姿はさっきの恥じらいが演技であることを語っていた。
「んっ…くっ……やっぱっ…上手ぇな…」
知らず知らず掃除屋はエイプリルの頭に手を添えていた。
自分の物に吸い付くエイプリルは、じらす様に舌でくすぐる。
それが堪らなかった。
自然に手が動く。
「くっ…!…出るぞっ…!」
エイプリルは口を離さなかった。
ドクッ…ドクッ…

「んんぅ…んくっ…ふふぇ…」
掃除屋の精をすべて飲み込んだ事を見せ付ける様に、ピンクの舌を出した。
それが一層下心を掻きたてる。
「んっ…あぁん…多くてぇ…濃ぉい…」
とろんとした目で見つめる。
顔は赤く染まっていた。
手は掃除屋の物に添えられている。

「さて…こっちはどうだ…?」
拘束している紐のパイプに繋がる部分だけをほどき、エイプリルを立たせた。
やはり立ち姿もとても美しい。
後ろから抱き締め首筋を甘く噛む。
刺激される度、体がぴくぴくと反応していた。

右肩後ろから手を回し、蝶を取り外す。
すると布が耐えかねたかのように外れ、しばらく肩に残り、やがてぱさりと床に落ちた。
綺麗に整ったバストがくすんだライトに照らされる。
そのまま右の手で支えるように下から掴んだ。
「…ッ……!」
ぴくんと震える。その微かなあえぎが掃除屋を一層熱くさせた。
手全体を使い、ゆっくりもてあそぶ。
その度に赤みを増し、びくびくと震えるエイプリル。
愛しくて堪らない。
もっと絡みつく淫らな声に溺れたい。
「も…止まんねぇぞ…」
掃除屋は図らずも、エイプリルの腰に左手を添えていた。
そしてへその辺りからなぞるように下り、ホットパンツにたどり着く。
「ゃんっ…そっちはぁ…」
ゆっくりと白い生地と熱い褐色の肌の間に指を潜り込ませた。
最初に見た通り、下着は着けていない。
掻き分け指で侵入していくと、やがて熱い秘部に触れた。
「…ッ…ふぁっ…!!!」
声と共にエイプリルの体がびくんっと跳ねる。
それに味をしめたかのように、指を割れ目に沿わせて動かした。
「ここなんだな…」
なおもほてるエイプリルの秘部にぐいぐいと指をうずめてゆく。
「ふっ…いっ…きなりなんてっ…」
「そう言っても…くわえこんで離さねぇぞ…」
掃除屋はまるで引っ掻くかのように膣内で指を動かした。
腕の中、暴れるようにびくびくと体が跳ねる。
その頃には、指はねっとりと粘液に包まれていた。
掃除屋にはもうすこし前戯を楽しみたい気持もあったが、艶のあるあえぎと荒い息遣いを聞くと掃除屋自身の我慢が効かなくなった。
ぐいっ…ぬっ…
液を絡めとる様に指を捻って抜くと、エイプリルの口へと運んだ。
やや戸惑うようなそぶりを見せたあと、丁寧にしゃぶりはじめた。
掃除屋はエイプリルを抱えベッドへと押し倒す。
「きゃぅっ……乱暴ねぇん…ふぁ…」
そしてそれに覆い被さるように寝転んだ。
左手はバストに沿え、右手でスルスルとパンツを脱がしていく。
ズボンというには余りにも小さな布は、すこし糸を引いている様にも見えた。
露になったエイプリルの秘部は、ぬるぬるしたものでしっとり濡れている。

左足を肩に乗せ、割れ目へと自らを押し込んでいった。
ぬるぬると掃除屋を受け入れていく。
エイプリルのあえぎに合わせるように、膣内はきゅうきゅうと締め付けてきた。
「くっ……おめっ…良すぎっ…」
「おっ…きぃのぉっ…!と…どくぅっ…!」
更に深く招きいれる様に、エイプリルの奥からはとろとろと溢れていた。
「まだっ…まだぁ…!!」
掃除屋のものは、容赦無くエイプリルの内側をえぐるように刺激する。
「めっ・・・くれちゃうっ…はじめてぇっ…!」
動くたびに頭に電気が走り、何も考えられなくなっていく。
本能だけが残り、貪欲に快楽を貪った。
「くぁっ…まっ…でるぞっ…!!」
「膣内ぃ・・・ナカにぃっ…!!」



感じてる。体が、体を求める。

初めからソレが必然であったかのように。






もういくらの時間が経ったかは、掃除屋にもエイプリルにもわからなかった。
溢れ出るモノの感触に浸り、痺れる様な匂いと鈍い快感に身を任せる。
掃除屋はけだるい体を起こし、ちびた煙草に火を付けた。

苦い。何時もより苦い。


このままエイプリルに溺れて、なにもかも捨てるか。
血で汚れた、紅く赦されざる道を歩み続けるか。

揺れる心に頭はついてこない。
フィルターぎりぎりの煙草を部屋の角に投げ捨て、ぐしぐしと頭を掻いた。

不意に、感触。
薄く汗ばんだ背中に赤く火照った肌が重なる。
「………」
無言。
言葉は、探さない。
何故か気持ちは交わされる。

「最期に…キス…して…」
たゆたう空気を揺らすのは、エイプリルのセリフ。
「…最期…な…」

ちゅ…
首を横に向け、肩越しのキス。
ほんのりと煙草の味……

ぷは……

ぐらぁ…
エイプリルが、天井が、床が、歪む。
最後に映るのは、自嘲のような憐れみの様なくすんだ笑顔。

「けっ…男ってのは…勘違いしやすくて…すぐ…本気…に…なっ…ちま……」
力が抜け、ぐらりと後ろにもたれる。
ふわりと受け止めるエイプリル。

今まで見たことの無い、透き通った冬の空気の様な感情。
そこには怒り、悲しみ、恐れ…何も無かった。

染みる声。届いたもの。

「ありがとう…ね……次に…逢えたら…心まで…抱いて…」





汚い天井。
ヤニで染まっている。
寝たまま、首だけで見渡した部屋は、何故だか、少し広かった。



ジャキッ。
「滑稽だな…」
銃口を元クライアントに向け、吐き捨てる様に言った。
「ちっ…違うんだ!!!君の仕事を疑ったつもりは無い!新たに殺し屋を雇うなんてどうかしてたんだ!」
かちゃり。
撃鉄を持ち上げる。
「ばっ…倍額だっ!二倍だす!」
ごりっ。
額に押し付けた。
「……救えねぇ………破れた信頼は…金じゃ…直んねぇさ…」
「ひぁっ…さっ…三倍!…いっ…四倍だすっ…だから助け………」ビスッ。

ビクンッ

それきり動かなくなった。





「…若僧…腰が入っとらんぞ!」
「っせーなじじぃ!考え事ぐらいさせろ!」
「ふん…『裏』から干されて稼ぎのすくねぇ坊主がのぅ……」


次に逢えたら……ねぇ。


誰にも聞こえない溜め息は、空に吸い込まれた。

もう一つも、そうだった。

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