私は再びあの遺跡の中を進んでいた。
人目は無いとは言え、流石にあのままでは歩けないのでマントを羽織っている。多少動きが阻害されるが仕方が無い。
相変わらず勃起は収まらない。果たしてこのままで戦えるのだろうか…

と、前回同様に回転カッターが飛び出してきた。
素早く身をかわした…つもりだったが、マントと股間のモノのせいで動作が少し遅れ、マントの端が巻き込まれた。

「しまった!」

そのままマントごと巻き込まれそうになる。
慌ててマントを脱ぎ捨て離れる。
さっきまで私の身を包んでいた布は細切れのボロきれと化して地面に散らばった。
危うく私自身が細切れになるところだった。この状態は想像以上に厄介かもしれない。
「これ」もついでに切り離れてくれるとよかったのだが…
(まさかな)
私は自嘲の笑いを浮かべ、医者との会話を思い出した。


―――「手術で切り取ることは…」
「ちと危険過ぎますなぁー、なんせ場所が場所ですからァー」―――


ヤブ医者め。

ちなみにあの夜以来、股布(つまりパンツ)は着けていない。
股上が浅いために上から肉棒がはみ出してしまうからだ。


仕方なくそのまま歩き出すが、「それ」がスカートの前を押し上げ、
歩みでスカートが揺れるたびにスリットからはみ出しそうになる。

それに歩いているうちに、押さえているスカートの布で先端が擦られ、妙な気分になってきてしまった。
スカートの先が当たる部分には染みが出来ていた。

そんなことに気をとられていた私は、粘液発射口の前まで来ていたことにも気付かなかった。

ぷぺっ

「!?」

間抜けな音と共に発射された大量の粘液を、胸元からつまさきまでもろに浴びてしまう。

こんな状態であるとはいえ周囲への警戒を忘れていた迂闊な自分に舌打ちをする。

酸や毒では無いことは確認済みなので私はそれほど慌てなかったのだが、それがくせ者
だった。
微かに甘い香りのするその粘液は多少拭ったくらいではどうにもならない。


舌打ちをしつつもそのまま歩いていたのだが、粘液の染み込んだブラが乳首を擦り上げ、
ブラの上からでも見てとれるほどに勃ってしまう。
たっぷりとしたスカートも粘液を含んで肉棒に絡み付く。

ぬりゅっ
ぬりゅっ


ゆるゆると滴る粘液と合間って、一歩毎に、全身が愛撫されているかのような刺激。

激しくはなくとも確実に伝わってくるその波は、少しずつ私を押し上げていく。
「ん…ふっ…
ふぅっ…」

必死に耐えながら進むが、膝が笑い、腰が萎えそうになる。

前のめりに倒れそうになり、慌てて踏み止まる。が、そのまま腰が砕けて膝をついてしまった。

荒い息をつき、コラーダを杖になんとか立ち上がるが、

にゅるん

「ふあぁっ…!」

立ち上がったときに、ソレに擦り上げるような刺激を与えてしまい、私は思わずのけ反ってしまった。

このままでは戦うどころの話では無い。
だが、スカートを脱いでしまえば下半身は完全に露出することになる。

躊躇したが、このままでは立ち上がることすらできない。
(どうせ誰も見てないんだし…)
膝をつきスカートのホックを外すと、股間のソレはその弾力で布を押しのけて立ち上がった。
粘液でてらてらと光り、熱気さえ立ち上らせているように見える。

不意にそれに触ってみたいという衝動が沸き上がってきた。

(駄目だ…こんな所で…)

なんとか押さえ付けようとするが、蒸れたソレが放つ淫らなメスの匂いが鼻をくすぐり、
私の意思をぐらつかせる。

(ああ…)

それ自身も、先端からよだれを垂らして愛撫されるのを待っているかのようだ。

(そうだ…一旦出してしまえば楽になるかも…)

言い訳のようにそんな考えを思いついてしまった。

(一回出すだけだ……
そしたらまた進もう…)

私は壁にもたれると、震える指先をそこへと伸ばした。
熱く滾ったソレを両手で包み込むようにして握る。
にちゃり
「ぅああぁっ!」

粘液まみれのそれに指が絡み付き、微かに滑る。
ますます敏感になっているようで、握っているだけでイキそうになる。
私はゆっくりとソレをしごきあげた。

にちゃ

ぬちょ

手が往復するごとに淫靡な音を立てる。
快感を求め、無意識のうちにストロークが速くなっていく。
空いた左手で胸をまさぐると、ブラごしにすっかり立ち上がった乳首が指先に触れる。
指の腹でつまみあげれば、また異質な快感が波紋のように身体に広がる。
不意に、背骨をなにか強烈なものが走り抜け、脳髄で爆発した。

「ふわぁぁぁっ!」

生まれて初めて味わう感覚。
私はだらし無く口を半開きにし、全身をびくびくと震わせた。だが肉棒は震えるながら透明な涎を垂らすだけだった。

「はあ…はあ…」

倦怠感に浸りながら、ずるずると床にへたりこむ。
が、びくびくと脈打つ股間のモノは一向に衰える様子を見せない。
それどころかさっきよりも敏感になっている気がする。
(やり方が間違っているのか…?)
男性器はこういうときに白濁液を吐き出すのではなかったか。
燃焼しきれない快感が澱のように溜まり、下半身が疼く。

もう一度手をのばし、握ってみる。

びくびくん!

「かはぁぁあぁぁぁ!」

握っただけで絶頂まで達してしまった。
だが相変わらず射精は無い。

「な…なんだ…これは…」
確実におかしい。やはりただの男性器ではないのか。
しかし、触れる度に気をやっていては下手に動くことが出来ない。
それに、相次ぐ絶頂で下半身は完全に痺れてしまい、全く力が入らない。
私は壁にもたれかかったまま、ぜいぜいと荒い息を吐きながら余韻が冷めるのを待った。

が、どうやら力が入らないのはそのせいだけでは無かったらしい。

耳の奥から鈍い感触が伝わってくると、それに呼応するかのように脚が動き出し、私はそ
の場で立ち上がってしまった。

「なっ!」

手や腕など上半身は自由に動かせる。
だが下半身は全く私の意思とは無関係に動く。
そのまま私の脚は遺跡の奥へと歩き出した。
コラーダも床に置いたままだ。

まさかこれもエキドナに寄生されたせいなのか?
本体に近付いたことによって支配が強まったのだろうか?

(このままではまずい!)

私は上半身を強く振った。大きな胸と肉棒が揺れ、装飾具がさらさらと音を立てる。
その場に倒れて進行を止めようとしたのだが、多少ふらついても下半身がうまくバランスをとってしまう。
倒れなくとも、壁に寄れれば何とかなるかもしれない。だが、

「ふッ!」

何度やっても、私の踊り娘として、そして戦士として鍛えられた脚は倒れることはなかった。
それどころか激しく身体を揺すったために乳首は濡れた衣装と擦れ、
肉棒は透明な液体の糸を引き、頭には桃色の霞がかかってきた。

だんだん私は何の為に身体を揺すっているのか曖昧になっていた。
小さな鼻息や悲鳴を上げながら全身を揺らす私は、端から見れば淫乱な踊りを踊っているように見えたかもしれない。
だが私にはそんなことを客観視する余裕はなかった。
そんな私をよそに、そのまま私の脚はゆったりとしたペースで歩き続けた

擦れた乳首が、剥き出しの肉棒が、そして私自身の本来の性器が、どうしようもなく熱く切ない。

思い切り握りたい!捏ね回したい!擦りたい!
そんな欲求が沸き上がるが、戦士としての誇りが、人間としての理性がそれを許さない。
それでも身体を揺するのを止めることはできない。
私はもう完全にエキドナに支配されているのかもしれない。
ふとそんな考えが頭をよぎる。

そうか。こんなに苦しいのは寄生されて操られているせいだ。

だから、もう、いいや。


何かが吹っ切れ、私は乳房をわしづかみにしながら、肉棒を思い切り擦りあげた。
「んひぃぃぃぃぃ!」

膝が萎えそうになるが、操られた脚はその歩みを止めることはなかった。
右手で陰茎を擦りつつ、左手で秘所をまさぐる。
だが射精できない。この溜まりに溜まったモノを吐き出せない。

「どうしてイケないのぉぉぉ!」

私はもう壊れ始めていた。


気付けば歩みは止まり、目の前に奴がいた。
戦士としての本能が警鐘を鳴らしていた。だが脚は思い通りにならず、武器もない私にどうしろというのだろう。
私にはむしろ奴が救いの女神に見えた。

エキドナは下半身をのたうたせながら、涎や愛液を垂れ流しながら突っ立っている私に話し掛けた。

「うまそうに実ったのう…
熟していまにも滴り落ちそうじゃ」

こいつ口が利けたのか。
そんなことを考える余裕もなかった。

「おちんちんが熱いのぉ…
なんとかしてぇ…」

私は倒すべき相手にそんな淫らな懇願をしていた。
快楽が得られるのなら、相手などどうでもよくなっていた。

「よしよし、ういやつよのう。今楽にしてやるぞぇ」

エキドナの首が回転し、笑いの相の顔が現れる。
その緩んだ口元が、本来の唇とはかけ離れた動きでにちゃぁと開いた。
無機質な外見からは想像もつかないような、桃色の肉襞が中に広がっていた。
そして、二股に分かれた同じく桃色の舌が顔を覗かせる。
エキドナは6本の腕のうちの4本で私の四肢を掴み、肉棒がちょうど顔の高さになるまで持ち上げた。
くねる舌がブラの中に潜り込み、二股で挟み込むように私の右の乳首をしごきあげた。

「ぅあぁっ!」

私が身体をのけ反らせると肉棒がぶるんと震える。

「ちと邪魔じゃの…」

エキドナは空いている2本の腕で私のブラを剥ぎ取った。
褐色の双丘がまろび出る。
汗と粘液と篭った熱気が開放され、湯気さえ立ち上っているかのようだ。
先端にはなまめかしい舌がくねくねと巻き付いている。
私が今身につけているのは頭と腕の飾り布、そして靴だけ。その姿は全裸でいるよりもむしろ淫靡だった。

舌はそのまま表面の粘液を舐めとるように桃色の突起をくにくにと弄ぶ。
生暖かい感触が、冷たい布ではない生々しい感触が私を襲う。

「ぅふぅっ!んんぁ!
あぁあっ!」

舌の動きに合わせて私の身体も空をもがく。
逃げようとしての動きではない。胸の先から全身に走る快感が強すぎて、受け止めきれないのだ。
空いたもう片方の胸は手でゆるゆると揉まれる。

「汗に淫らな汁の味が混ざっておるわ」

エキドナは舌を離すと、左の胸も念入りに舐めまわす。

「やっ…くふぅ…」

微かにざらついた舌が乳首を責める。尖りきった先を、細い舌先がちろちろとくすぐる。
乳房全体に巻き付いて形を変えながら突起を転がす。

「ふぁ…あふっ…やめぇ…」


「ふふふ…
甘露甘露」

エキドナは左右の胸を存分に舐め尽くすとやっと舌を離した。

「さて、主菜を味わうとするかのぅ…」

舌なめずりをするように舌を動かしつつ私の股間を吟味するエキドナ。
私は胸への執拗な責めですっかり脱力してしまっていて、
いま手を離されたら糸の切れた操り人形のようにくたりと崩れてしまう程だったろう。
だが肉棒だけは固く張り詰め、蛇神の接吻を待つかのように震えていた。

私の陰茎に触れるか触れないかの所を舌が蠢く。

「あ…あ、あ…」
待ち切れずに、私も、私の分身も涎を垂らす。

だがエキドナは肉棒に舌を巻き付かせることなく、直接口で根本までくわえ込むようにかぶりついた。

にちゅっ

「あっ…
ひゃぃぃぃぃぃっ!」

温かい肉襞がしっとりと絡み付く感覚。
私はそれだけで絶頂に達し、エキドナの口内に白濁液を放出した。

「ひあっ、あっあっ…あっ!」

私はがくがくと痙攣しながら、溜め込んだ精を長い間吐き出し続けた。

「ぅぁぁ…」

ようやく放精が終わると、エキドナは口から肉棒をずるりと抜いた。
さすがに勃起も収まっている。

「随分溜め込んでおったようじゃな。
濃さ、味、量共に申し分ない。お主もなかなかの好き者のようじゃのう」

満足そうに口元をなめ回しながら言うエキドナ。
だが私は頭の中が真っ白に塗り潰されたようで、荒い息をつくばかり。返事をするどころではなかった。
射精の余韻はそれほどまでに凄まじかった。

「だが、わらわの腹を満たすにはまだ足りんの。
もう少し搾らせてもらうぞぇ」

エキドナは舌を肉棒に巻き付けると、擦るように動かしだした。

「んぅっ…」
たちまち屹立する肉棒。

私が我に返ったのは、エキドナがそれを再びくわえようとしたときだった。
状況を把握するまで少し時間がかかった。

私はエキドナを討伐にきて、罠にはまって悶え狂った。
そして今その倒すべき相手に拘束され、陰部を晒し…

「や、やめッ…
んふぅっ…」

制止の言葉を叫びかけたところでエキドナが肉棒を口に含む。

「ん?何か言うたか?」

発声を口に依存していないらしく、口に肉棒をくわえたままでも声に変化はない。

「や…めろ…
離せ…」

私は何とか声を押し出す。
強烈な快感にまた理性が吹き飛びそうになる。

「ほう…寄生体の意識支配が解けたかえ…
じゃが…
本当に離してよいのか?ほれほれ」

エキドナは口内の襞を蠕動させ、肉棒にやわやわと刺激を与える。

「っ…!」

歯を食いしばり、瞼をぎゅっと閉じて必死で耐える。
この魔物と遺跡は犠牲者に寄生し、その精を吸うことで養分を得ているのだ。
これ以上射精するわけにはいかないし、快感の虜になってもいけない。今は耐えて反撃の糸口を見つけなければ…

「さっきまでおねだりをしておったその口でよくもそんな事が言える物よのう。
聞かせてやろうか?そなたの台詞じゃ。
『おちんちんが熱いのぉ…
なんとかしてぇ…』」

録音されていたらしい。さっきの私の声が正確に再現された。私はあまりの羞恥に耳まで赤くなる。
だがこの程度でくじけては駄目だ…!

その間にエキドナは私の胸に手を伸ばし、両乳首をくりくりとつまみあげた。

「ぁはぁうっ!」

予想外の攻撃に思わず艶のある声を漏らしてしまう。
「ほれ、身体は求めておるではないか。
快感を求めるのは本能じゃ。わらわの肉人形となって生きれば常人では味わえぬ快楽が手に入るのじゃぞ」

乳首への責めを続けながらそう囁く。
私はともすればがくがくと暴れ出しそうになる震えを押さえ付け、エキドナを睨みつけた。

「だ…誰がお前…んっ…などに屈するものか…化け物め…っ」

「強情じゃのう…
ならば意地でも腰を振ってよがり狂いながら自分から懇願させてやるわぇ」

エキドナは緩やかな蠕動を、回転する動きに切り替えた。
滑らかな肉襞がにゅるにゅると肉棒を擦り、絡み付く。


「ん……!
んんん…!
ひぃぃぃぃぃぃぃぁぁっ!」
何とか耐えようとするが、悲鳴とも嬌声ともつかない声が押さえられない。

乳首を弄る指も、ただしごいたり摘むだけでなく、指自体が振動する。

(出ちゃう…!射精してしまう!)

下腹部に力をこめ、なんとか押さえようとする。
肉棒がエキドナの口内でぴくぴくと震えているのがわかった。

「そなたの分身も出したいというておるではないか…
これならばどうじゃ?」

エキドナは肉棒と乳首への責めはそのままに舌を伸ばし、愛液を垂れ流している私の秘所をぺろりと舐めた。
「ひゃぅっ!」

そして膣内へと突き込んだ。
「あああぁぁっ!」

膣と陰茎を同時に責められる快感。
舌はそのままごりごりとくねり、膣壁を擦る。

「そこだめぇぇぇ!
気持ちいひぃぃぃ!」

肉棒への責めも激しさを増し、唇を少し開けて強く吸引することでじゅぼじゅぼと激しく振動させられる。
私の我慢も限界に近づいていた。

(出ちゃう出ちゃう出ちゃう出ちゃう!出したい出しちゃだめだでも出ちゃうぅ!)

最後に指が乳首をきゅっ、と締め上げた瞬間、私の理性はまた意識の外へと弾き出された。

「らめぇぇぇぇぇ!
でちゃぅぅぅぅ!」

悲鳴と愛液と涎と涙を流しながら、私は再び絶頂を迎え、
エキドナの体内へどくどくと精液を流し込んだ。

「思い知ったじゃろう。
この快楽に抗うことなど不可能じゃ。
おとなしく肉人形となるがよい」

エキドナは私を床に横たえ四肢を解放したが、私は絶頂の衝撃にぴくぴくと身体を引き攣らせるのが精一杯で、
逃げることなど出来なかった。

(もう駄目だ…
私はこいつに死ぬまで精液を搾り取られるんだ…)

エキドナがまた肉棒をしゃぶろうと私の股間に屈み込んだとき、私はふと、
エキドナの三つの顔の真ん中、回転軸の部分になにやら赤く丸い物があるのに気付いた。
「絶対に押しちゃ駄目よ」と書いてあった。

「……」

エキドナが肉棒をくわえようと下を向き、頭上が無防備になった瞬間、私はそのスイッチを押した。

と、エキドナが突然棒立ちになる。

「ピー!ピー!緊急停止スイッチが押されました!
全機能は直ちに停止します!ピーピーピーピー」

ピーピー騒いだ後、駆動音をたてながらエキドナの動きが止まった。
耳の奥でゴロゴロ音がして、小さなエキドナが転がりでてきた。
私は無言でそれを叩き潰す。

「パミィーーー!」

股間に目をやると、私を散々悩ませたあの肉棒は消えていた。

「……」











-----その頃町の宿屋では-----






「ま、待て!落ち着けミカエラ!」

「ハァハァごめんなさいフェルナンド様、私もう限界なんですハァハァハァ」

「やめろぉ!ケツはやめてくれぇー!」

「ハァハァ大丈夫です…
優しくしますからハァハァ」

「アッー!
……あれ?」

「あら?消えた…?」



その後、町に戻った私は何故かフェルナンドにやたら感謝された。(ミカエラはなんだか不満げだったような…)
そして今もまた次の宝を探して旅をしている。
思い返してみると、たまにはああいう出来事も刺激があって面白いかもしれない。
まあ二度とはごめんだが。




あ、エキドナ遺跡の宝、回収するの忘れてた…

『完』

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