かぜひきタイマー


若きタイマーの悩み。
このタイトルで本を出したら、5人のうち4人は出版社にクレームを出すことだろう。
でも今、僕はヒジョ〜〜〜に困っているわけで。

僕が風邪を引いて寝込んだのはつい昨日。
自分で動くのも辛いし、かといってミニッツに世話をしてもらうにも病気を感染したら大変だし。
そこでニャミちゃんに携帯で連絡を取った。ここまでは問題なかった。


「あっついよぅ〜」

そう言って、上着の胸元をパタパタさせるニャミちゃん。
部屋にはクーラーが備え付けてあるけど、病人に冷房なんて某サイボーグキャットに喧嘩を売るようなものだ。
だからここは熱気が強め。
つまり、彼女はもの凄〜く薄着。

「冷蔵庫にある飲み物、取ってきなよ」

僕の体調自体はわりとよくなってきている。
ちょっとフラフラするけど。

「わかった〜適当にもらうねぇ〜」

うだーって感じでのそーっと部屋を出て行くニャミちゃん。
正直、傍にいられるとキツイ。
その…なんていうか…、
目に毒というか、
刺激が強い。性的な意味で。

薄着で汗がしっとり滲んで、少し肌に貼りついた薄い布を扇ぐたび、胸元の肌が露出されるわけでして。
風邪の熱と毛布の熱さと視覚からの刺激で、かなり体全体が火照ってる。

さすがのニャミちゃんも、まさか病人を襲う真似はしないと思うけど。
…ニャミちゃんだしなぁ。

なるべく彼女を見ないように。
余計なことは考えないように。
困ったときは奇数を数えるんだ。奇数は2で割り切れないマヌケな数字、僕に勇気を与えてくれる。

「飲み物持ってきたぁ〜。ダーリンも飲む〜?」

…耐え切れる自信がありません。

ニャミちゃんが持ってきたのは、お中元でもらったジュースのビンだ。
それと、冷たそうな水が入ったピッチャーと、コップ2つ。
片方のコップに氷が入っていないのは、僕の体をあまり冷やさないように気を使ったんだろう。

「カルピスの箱あったから勝手に開けちゃったけど」
「うん、いいよ」

いつもは牛乳4:カルピス1で飲むんだけど、たまにはそのまんまでもいいかな。
でもお腹大丈夫かな…。

「はい、お客様。当店自慢のドリンクです」

いつの間にかニャミちゃんが9の衣装に着替えている。
なんでも、早着替えが特技なんだって。
衣装ケースもないのに一瞬で服装が変わる。
たまに身長・体重・頭身が変わってる気がするんだけど、「目の錯覚」って言われたことがあるなぁ。

グビグビグビッ!
「プハー!五臓六腑に染み渡るねぃ!」

ニャミちゃんオヤジー。

コクコク…
うん、美味しい。

「あっと、こぼしちゃった」

見ると、原液を飛び散らせた様子。

「あにゃー、服までベトベトー」

ニャミちゃんの顔や衣装にまで、カルピスの原液がかかっている。
どう見ても精子です。
本当にありがとうございました。

そんなこんなでますます悶々としてきます誰か助けて。

ありゃりゃ、暑さで頭がボーっとしてたかな。反省反省っと。
着替えはできるけど、服がこれじゃあ洗濯しないとね。
あ、そうだ。

「ダーリン、パジャマ脱いで」
「ぶはっ」

カルピスを飲んでいたみたいで、盛大に吹いたみたい。なんでよ。

「服汚れちゃったから、洗濯。ついでに洗ったげる」
「あ、うん。ちょうど今カルピスで濡れちゃったしね…」
「…」
「…」
「…」
「…今?」
「うん」

ちょっと悩んでいるタイマー。
すると、毛布をひっ被ってモゾモゾし始めた。
チッ、裸体を拝めると思ったのに。

程なくして、毛布から手が伸びてきた。
脱いだパジャマが握られてる。

「じゃ、あたしは洗濯してるから、今のうちにそこの濡れタオルで体を拭いてね」
「うん」
「あたしがやってあげてもいいけど」
「いいっ!遠慮っ!」

そこまで恥ずかしいか。
そういやさっきから妙に顔が赤かったよね。
なんでだろ…。

「いちにでウォッシュ、さんしでウォッシュ…違うなぁ」

洗濯のために洗面所まで来たけど、他の洗濯物も結構溜まっていたので、先にそちらを片付けることにした。
んー、仕事が忙しかったのかな。

「ひーとーりでへんしーんーあははーとぅっとぅるー…これも違うなぁ」

歌いながらやろうと思ったんだけど、洗濯の歌がない。
お風呂のはあるのに。
あ、あれだ。

「10時せんたくー、ポイポイスイッチオンー」

一瞬で終わっちゃった。


手持ち無沙汰でタイマーのパジャマを持ってたんだけど、ふと

スンスン
「うへー、汗臭ぁ」

匂いをかいでみたら、相当汗を吸っていたらしい。
この季節にあの状態じゃしょうがないか。

スンスン

あらら、背中も凄いね。
裾のほうも若干。
洗剤多めのがいいかな。

スンスン

ん、この辺匂いが強いかな。
タイマーの…匂い。

く、クンクン

…ん

クンクン
くちゃ…

オトコノヒトの汗の匂い…。

クンクン
ぴちゃ、くちゃ

やぶへび?知るか。

しばらくあたしは、パジャマを抱きかかえてひとりエッチしてた。
なんかもう、この匂いかいでると背中の奥のほうがゾワゾワでかゆかゆでキューンってなる。

でも、
こんなのより…ホンモノがいい。

いくらなんでも病人は襲えないからね。ミミちゃんじゃあるまいし。
うーん、自分の手じゃ足りないぞぅ。
何かないかな…。

ヴー、ヴー、

…洗濯機。
これの角にあそこを当てると気持ちいいって言ってたなぁ。誰とは言わないけど。
よし、

「洗濯機!(タイマーの代役は)キミに決めた!」

あ〜あ、寒い寒い。
まいっか。洗濯機にタイマー機能ついてるし。


んしょっと。
あ、角に腰が届かないかな。
椅子を持ってきて、上に乗って、と。
下着は…これも洗濯すればいいや。穿いたまんまで。
これでこう、パジャマを抱いたまま…

ヴー、ヴー、
「あひゃっ!」

意外といいよ、コレ。

ヴー、ヴー、
「あぁ、ん…ゃはっ!」

ん、タイマーの匂いぃ…。

体を拭き終わり、予備のパジャマ(以前ニャミちゃんに貸したものだ)に着替えた。

ニャミちゃんが洗濯しに行って、20分くらい経ったかな…。
結構時間がかかってるみたいだけど、多分何か家事をしてくれてるんだろう。
モヤモヤも収まって、眠りに…つきそう…。
と、ちょうど意識が落ちそうになったとき

「ふあああああぁん!」
ドダン!ガダダダダッ!
「痛ぁーい!」

甲高い声のあとに、何か重いものをひっくり返したような音がした。
…なんだろう。
なんだか、視線を逸らしたいような、見たくないような、絶対に目を背けたい光景が繰り広げられていそう。
下手に考えてたら、眠気が吹き飛んでしまった。


しばらくすると、彼女が戻ってきた。
頭にタンコブができ、心なしか顔が赤い。

「どうしたの?」
「…ちょっとね」

優しく尋ねたら、バツの悪そうな返事。
なんだか妙にモジモジしてるし。

「カルピス、飲もっか」
「…ん」

気まずい空気を払拭しようと提案してみたけど。
ニャミちゃんは、妙に上品な飲み方してるし。
僕は白い液体がニャミちゃんの口の中に入っていく光景に目を奪われるし。
やっぱりニャミちゃんは妙にモジモジしてるし。
僕は体の向きを変えて目を逸らすけど、少し前屈み。
気まずい…。


こうして「お互い気持ちを落ち着かせようと自爆合戦」は数時間にも及ぶのだった…。

次回!

ついにミニッツに「その時」が!?
迫り来る魔手!
タイマーが耳元で囁く「愛してるよ」の真実とは!?
そしてミミの邪悪なる笑み!

次回、「はじめてミニッツ」!!


北斗の掟は、俺が守る…

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