姐さんは、空を見るのを止め、俺を見た。その気配に気付き、俺も姐さんを見る。
「今日は、アンタに逢えて本当に嬉しいよ」
「・・・俺も」
俺は、微笑みながら答えた。姐さんは艶然と笑った。

「・・・ねぇ、六」
姐さんが真顔で話し掛けてきた。
「何だ?」
「アタシさ、アンタが旅に出るって聞いた時、本当は凄く寂しかったんだ」
その一言を聞いた瞬間、俺が旅立つ時のあの笑顔を思い出した。
「何か、一緒に笑ったりケンカしたりしてた相手がさ、いきなり居なくなっちゃうと、凄く・・・がらんとしちゃって・・・・」
姐さんは、少し眉を顰め、俺から視線を逸らせ、睫を震わせて目を閉じた。

「アンタが居なくなって暫くは、朝にはアンタが居た部屋に起こしに行っちゃうし、
間違って二人分のご飯作っちゃうし・・・アンタが居ないって事を思い出した時にはかなり落ち込んだ・・・」
「姐さん・・・」
微かに姐さんの声が震えている。
その時、俺は何とも言えない気持ちでいっぱいになった。
「一体どうして・・・」
俺は、優しく姐さんに問うた。
「だって・・・・・・き・・・・だ・・・から」
「?・・・もう一回」
「だってっ六の事・・・・っ・・・大好きだからっ!!」
そう言うと、俺の胸に顔を埋めて泣き始めた。
「アンタが出てってから初めて気付いたの・・・っ、何で寂しいんだろうとか・・・色々考えてるうちに、アンタが好きだって・・・っ」
俺は、姐さんの背中に腕を回し、優しく抱きしめた。
「――大丈夫だよ、姐さん」
そう言うと、姐さんは顔を上げて俺を見た。
俺は、姐さんを抱きしめていた腕を解き、姐さんの顔をまっすぐ見る。

「―――俺も、姐さんの事が好きだ。・・・今、やっと分かった。」
やっと、分かったんだ。あの日の笑顔の理由も、姉さんのことを考えて赤面していた理由も
そして・・・気付かないうちに姐さんの胸元を見ていた理由も。
「俺は此処に居る。もう姐さんの元を離れない」
すると、姐さんは微笑んで首に腕を回してくる。
「約束だからね?」
「ああ、約束だ。―――ムラサキ」
俺は少し笑ってムラサキの紅い形の良い唇に口付けた。

何度か軽い口付けを交わし、次第にその口付けは深いものへと変わっていく。
ムラサキの口内に俺の舌を侵入させ、歯列をなぞり、ムラサキの舌と絡ませる。
唇が離れたりくっついたりする度に、いやらしい湿っぽい音が聴覚を刺激した。
ムラサキの口の端からは、二人のものが混ざった液体が溢れ出している。
「ん・・・・・ふぅ・・・っ」
息苦しくなったのか、ムラサキから、苦しそうだが色を含んだ声が聞こえる。
俺はそっと唇を離すと、ムラサキの唇と俺の唇との間に、少し弛みのある妖しげに光を放つ糸ができた。
ムラサキの顔は火照って赤くなっていて、目は微かに潤んでいる。
俺はその顔を見て、自分の身体が熱くなるのを感じた。
「―――いいか?」
気付けば俺は、ムラサキにそう訊ねていた。
ムラサキは、半ば恥ずかしそうにこくりと頷いた。

俺は、ムラサキを横にさせて額に口付け、そして徐々に下へ下へと口付けていく。
瞼、頬、唇、首、鎖骨、そして、胸元。そこには強く吸い付き、紅い跡を残す。
「んっ・・・」
くすぐったいのか痛いのか、ムラサキは声を漏らした。
俺はムラサキの襦袢の帯紐を解き、優しく脱がせていくと、そこには、透き通るほど白い肌と華奢な身体
そして、大きくて形の良い乳房があった。突起は濃い桃色で、つんと立ち上がっている。
その胸に触れると、ぴくりとムラサキの身体が少し跳ねた。
ゆっくりとを揉みしだいていくと、見る見るうちにムラサキの乳房は桜色に染まっていく。
「は・・・あ・・・っ・・やぁ・・・・・ん」
ムラサキは口から色っぽい声を漏らし、その吐息は強い熱を帯びていた。
自分の上げた声に恥ずかしくなったのか、ムラサキは口に手を当てようとして、俺はそれを止めた。
「大丈夫だ、俺以外誰も聞いてない。だろ?」
ムラサキは手を下ろし、こくりと頷いた。
もう硬くなっている濃い桃色の突起を舌で突き、口内で弄ぶと、ムラサキは、高い声を上げた。
「あっ・・・あ!あぁん・・っ!」
身体をびくびくさせて感じているムラサキに、俺は今まで以上の愛しさを覚えた。
「気持ちいいか?」
俺がそう問うと、ムラサキは小さく頷いた。

俺は右手を下に移動させ、ムラサキの足を開かせた。
そして、もう濡れそぼっているであろう中心部を弄る。
「あぁん・・・・っ!やっ・・・!ひぁ・・・・あんっ!」
思った通り、俺の指をすんなりと受け入れるほど濡れていた。
弄る度に、いやらしい湿った音がする。
「すげぇ濡れてるな・・・」
少し笑みを含んだ声で俺は言った。
中で指を折り曲げたり出し入れしたりすると、一際高い甘い声がムラサキの口から漏れた。
「はぁっ・・・!あぁぁっ・・・んっ・・・・やあぁん・・・っ!」
今度は、身体ごと下に移動し、その甘い香りのするとろとろと蜜の溢れている中心部を舌で弄ぶ。
「あっ・・あ・・・・!ああぁっ!や・・・っ!」
身体を仰け反らせ、嬌声を上げているムラサキを見て、俺は少し笑った。

「ろ・・・くっ」
「ん?」
吐息混じりの声で、俺は名前を呼ばれた。
「もう・・・・き・・・てっ・・・!」
俺はその声を聞いて、にっと笑った。
「分かった。でもその前にこれ、頼めるか?」
俺の指さした先には、褌に包まれているもう一人の俺がいた。
ムラサキは、すぐに頷いた。
細い指で褌が解かれ、硬くなって隆起しているもう一人の俺が露になる。既に先走りの液が出ている。

「じゃあ、挿れるぞ・・・」
俺はそう言って、ムラサキの中に少しずつ挿入していく。
「・・・あっ・・あっあぁぁ・・・」
ムラサキは、敷布団をぎゅっと握りしめ、痛みに耐えているようだった。
俺は暫くムラサキが慣れるように待っていた。

「動いてもいいか?」
そう言うとムラサキは、潤んだ瞳で俺を見つめ、頷いた。
そして、俺は腰を動かし始めた。

「あ・・・あ、あっ!あ!はぁっ・・あっあ・・・!」
俺が腰を動かす度に、色っぽい、熱い吐息を孕んだ声と、水音が聞こえる。
「・・熱っ・・・」
俺は思わず呟いた。
ムラサキの身体はすっかり熱を持っていて、中は特に熱かった。
しかし、構わずに俺は腰を動かし、ムラサキの奥の肉壁に先端を擦り付ける。
「ぁあ・・・っ!!やあぁんっ!ダ・・・メぇっ・・・!」
ムラサキは涙目で、襲ってくる快楽に抵抗しようとする。
「ダメじゃないだろ、ムラサキ」
「あっ・・・あ、ああぁぁっ!!」
俺は意地悪く笑って見せ、腰を激しく動かした。
繋がっている所の水音が激しさを増す。
「あっ、あぁぁぁぁっ!!きゃあぁぁぁんっ!!!」
奥まで何度も突き上げると、ムラサキは叫び声に近い嬌声を上げた。
激しさで、俺の着物がずり落ち、背中の熊猫の刺青が露になる。
ムラサキが俺の背中に腕を回してくる。

俺は、ムラサキに覆い被さるようにし、目から溢れ出している涙を舐め取り、唇を顔からどんどん下に這わせていった。
そして、頬にキスをして、耳元で囁いた。
「ムラサキ・・・愛してる・・・・」
「・・・・あ・・・たしも・・・っ!!」
必死で意識を保ちながら返事をするムラサキが、たまらなく愛しくて
俺はそっと、行為の激しさで口紅が擦れて落ちた唇に口付けた。


「ろく・・・っ・・・!あたし・・・もう・・っ」
ムラサキが潤んだ目で俺に訴える。
「・・・っ・・・ああ・・・!」
「あ・・・あぁぁぁぁんっ!!」
ムラサキは、限界を訴えるように甘く色っぽい声を上げ、俺を締め付けた。
俺は、ムラサキの中に欲望を全て吐き出した。

行為を終え、俺は着物を着直すが、ムラサキはそのままの格好で布団を被っていた。
「まだ何ヶ月しか経ってないのに、随分男前になったもんだねぇ」
「馬鹿、男は短期間で変わるもんだっつの」
ムラサキの言葉に、俺は笑いながら返す。
「それじゃあ・・・アタシはどっか変わったと思う?」
俺は振り返り、ムラサキを見た。

身体を下に向け、肩を出し、顔を上げてこっちを向いて妖艶に笑っている。
その艶かしい姿にドキリとしたが、素直じゃない俺は、ニヤリと笑って答えた。
「そうだなあ・・・ワガママ度は増してるし、素直じゃない所は変わってないし―――」
「もう、六!」
ちょっと怒った顔でムラサキが睨んでくる。が、その顔は、少し笑っていた。
その顔を見て心の中で可愛いなあと思いつつ、俺はははっと笑う。

「冗談冗談、本当は―――――」

俺は、真っ直ぐムラサキの目を見て微笑んで言った。

「かなり、綺麗になってる」

「―――馬鹿」
ムラサキは、くすっと笑って返す。

「ムラサキ、愛してる」
そう言って、ムラサキの頬に口付ける。
「馬鹿・・・・アタシもよ、六」
その言葉の後、俺たちは口付けを交わした。


蛙の鳴き声も止んだ、夜中の出来事だった。

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