アッシュ×かごめ


 その日はクリスマスの前日だった。

「ケーキの作り方を教えてもらいたいんだけど…」

 夜の突然の来客はよく見知った顔だった。
 7回目のパーティーの時も居たし、元々『カリスマ詩人』と言う有名人なので
 彼女の顔は街中や雑誌でもよく見かけた。
 時々はその雑誌も買って読んだりしているし、ファン、とまではいかないが
 その世界観は好みのものだったので応援はしていた。

「…ケーキっスか」
「そう」
「スマイルにあげるんスか?」
「……だったら悪い?」
「いや、悪くはないっスよ。それじゃあ中に入ってください」
「その前にタオルを貸してくれないかしら。雪が酷くて」

 俺はそう言われてやっと彼女の格好に気づく。
 頭の上には雪を被り、毛先からは雫が滴っている。
 そして―――…少し、目線をおろして服を見る。
 彼女は寒さを感じないのだろうか。服装もいつものワンピースだった。
 そのワンピースは雪が溶けたせいでぴったりと体にくっついている。

「あー…それじゃあ、ちょっと待ってて下さい」
「ごめんなさいね」
いいっスよ、風邪引かれても困るし」

 俺は自分の部屋に入り、タンスからタオルを出し、戻ると彼女に手渡す。

「服は―――…」
「薄い素材だからすぐ乾くわ。それよりも靴を乾かしたいの」
「靴」
「さすがの私もここまで雪が積もってたら素足で歩くなんて馬鹿しないわよ」

 そう言いながら靴を脱ぎ、俺に手渡してくる。
 確かに中が濡れていて履いていれば気持ち悪くなりそうな感じだ。

「じゃあ、キッチンにある暖炉の前で乾かしましょ。かごめさんも中に入って」
「失礼するわ」

 彼女は礼をして家の中に入る。
 キッチンに案内するために先を歩いていると後ろからぺたぺたとついてくる足音がする。
 目的の場所につくとまず暖炉の前に靴を置き、乾かす。
 その後、俺用のエプロンを渡し、それを着けさせる。

「ちょっと後ろのヒモが上手く結べないから結んでくれない?」
「あっ、ハイ」

 彼女の後ろに回り、エプロンのヒモをしめる。
 その時に見えた彼女のうなじに一瞬ドキッとしたが頭を振って邪念を追い払う。

「どうしたの?」
「えっ、あっ、何でもないっスよ!」

 俺が慌てて離れるとそれを更に不振がったのか無表情になる。

「……」
「え、あ、それじゃあとにかく生地は俺が作るんで、クリーム作れますよね?」
「ええ」
「じゃあそこにあるボールに、冷蔵庫に入ってる生クリームを―――…」

 俺は生地を作る用意をしながら彼女に指示をする。
 彼女はてきぱきと言われた通りにしながらクリームをあわ立てる。
 その内、クリームが出来たのか評価を求めて俺の傍に近寄る。

「出来たんだけど、こんなものでいいのかしら」
「お、上手いっスね。それじゃあ絞り袋に詰めて下さい」
「わかったわ」

 かごめさんがクリームを入れている間に生地が出来上がり、それをオーブンに入れる。
 色々いじり、これでよし、と立ち上がる。
 すると、

「ぶっ」

 と彼女らしくない声があがり慌てて彼女の所に向かう。

「どっ、どうした―――……って…」
「……」

 俺が寄ると彼女がこちらを見てくる。
 その彼女の顔はクリームまみれ。
 かごめさんは無表情な顔を更に無表情にさせていた。

「……クリームが出てこなくて、出る所を自分の顔に向けて、袋を押したら…。
 …暴発したのよ…」
「あーあー……」

 俺はかごめさんの顔を見ながらため息をつく。
 かごめさんも困っているのか、少し目線が泳いでいた。
 俺はそれを見てある事を思いつく。

「勿体無いし、舐めていい?」

「え?」

 彼女は「嘘だろう」と驚いた表情で訴えてくる。
 しかし俺はにやりと笑ってかごめさんの肩を掴む。

「ちょっ……アッシュ?」

 かごめさんは逃げ出そうとして体をよじるがそれは叶わなかった。
 彼女の頬に手を沿え、クリームをぺろりと舐める。

「ひぁっ……!!」

 普通の人間とは違う舌の感触に彼女は悲鳴を上げる。
 それを見て喉の奥で笑いながら俺は舐め続ける。

「やだ、アッシュ、やめて…!」
「ヤダ」

 そのまま舌を首に移動させる。
 ちゅ、と少し吸い上げると彼女は悲鳴を上げた。

「やっ…!」

 彼女は耐え切れなくなったのか足をガタガタと震わせる。
 俺は彼女に力をかけて床に押し倒す。

「冷たっ…」

 フローリングの床は暖房があるとは言え冷えている。
 しかしそれも気にせず俺は彼女の様々な所を舐める。

「ホント…やめてよ!アッシュなら分かってるでしょ………!
 アンタにそんな気ないんだから……ッ……」
「かごめさんになくても俺にはあるんだから仕方ないでしょ?」
「え………?」

 一瞬呆けた顔をするが事を理解したのか一気に顔が赤くなる。
 俺はそれを見てまた笑い、彼女の服に手をかけた。

「別にかごめさんは知らなくてもいいかな、って思って言ってませんでしたけど。
 スマイルの方がいいみたいだし…でもこういう機会が来るとは思ってなかったし」
「……………」

 喋りながら、服を破る。
 びりびりと言う音も今の彼女には聞こえていないのだろう。
 恐らくは流れ込んでくる情報に対応しきれずにぼーっとするしかない。
 そんな所か。

「まあ、俺はこのまましちゃってもいいけど…今日はイブだし……。
 せっかくなら一日早いプレゼントでも頂くっスかね」

 俺は立ち上がり、彼女が泡立てたクリームの入っている絞り袋を持ち上げる。

 そして彼女の元へ戻ると彼女はそれを見てびくりと身体を震わす。

「な、に、するつもり…?」

 上半身をあげて俺を凝視してくる。
 にこりと笑ってあげた上半身をまた床に押し付けると、

「こうするんスよ」

 彼女の膣にその絞り袋の口を入れるとその中でクリームを搾り出す。

「ああっ!」

 ビクンッ、と彼女の身体が跳ね上がる。


「あ、っ……!」


 異物感に涙を浮かべる彼女を見て、軽い優越感に浸る。

 大体の中身を出し終わるとその絞り袋を投げ捨てる。
 そして彼女の足を持ち上げて、秘部に舌を這わす。

「やあっ!」
「あっま…」

 舌を中に入れてクリームを舐め取るようにすると彼女はまた身体を震わせた。

「嫌、いやぁっ」

 彼女の声が泣く寸前なのに気付いて少しだけ罪悪感が募る。
 それでも、少しでも、乱暴だとは言え自分の気持ちを受け止めてもらいたい。

「アッシュ、やめて、やだ」
「無理だから…」

 俺は自分のモノを出すと彼女の秘部にあてがう。
 その時、泣きそうな彼女は一瞬ハッとしたように目を見開き、青ざめた。
 そして服を掴んで、必死に訴える。

「やめて、アッシュ、無理、入んない…!」
「痛いとは思うけど…我慢してくださいよ…」
「や、やめ…いやああああああ!!!」

 無理やりに彼女の膣内に自分のモノを入れる。
 そして少し動くと彼女は声をからしながらまた悲鳴を上げた。

「やだ!抜いて!」
「だから無理だって…」
「あっ」

 彼女の制止の声を振り切って動き始める。
 その内、ぐちゅ、と湿った音が聞こえて彼女も感じている事を知る。

「いぅっ……っあんっ」
「かごめさん…」
「あ、はぁっ!アッシュ…!」
「何……?」
「あなた、の、あっ、気持ちは受け入れれない、わ……」

 快感の波に飲まれながらも必死に言葉をつむぎだす彼女。
 俺は一度動くのをやめて彼女の言葉を聴く。

「はっ、…ねぇ……んっ、これで、あなたの、気持ちは、報われるの……?」
「…わかんねぇ…」

 微かな罪悪感に俺は泣きそうになった。
 それでも強がりを言って、また動き出す。

「ひぃ、あっ、ああああああああ」
「っ」

 最後に1つ、叫び声をあげて俺と彼女はほとんど同時に達する。
 ずる、とモノを抜くと彼女は潤んだ目で俺を見上げてきた。

「は、…ごめん、なさい……」

 行為後の彼女の一言目が意外すぎて俺はどきりとする。
 それでもだるくて動けないであろうかごめさんの身体を持ち上げて毛布を被せる。

「何で謝るんスか…」

 謝らなきゃいけないのはこっちなのに、と言うと彼女はおれの頬を両手で包み込んできた。

「だって、あなたの、気持ちに気付けなかったのは私だわ」
「…」
「ありがとう、あなたの気持ちは受け入れられないけれど、そこまで私を愛してくれて」
「違う、独りよがりで最悪な気持ちなんて愛とは言わない…」
「そんな愛情もあるわ…」

 彼女はそういうと立ち上がる。
 ふらふらとした足取りに心配になり、俺の部屋まで案内して着替えさせる。
 乾かした靴を履かせ、外まで見送る。
 そこで俺は今日、彼女がここに来た理由を思い出した。

「あの…えっと……ケーキは…」
「作り方は大体覚えたから、後は本でも見て完成させるわ」
「本当、すんませんでした…謝って済む話だとは思わないけれど…」
「いいのよ、それじゃあ」

 そう言ってかごめさんは雪の中を歩き始める。


 その後、俺と彼女が出会う事はなかった。

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