藍空


「今の時間は空が綺麗だねぇ…」
畳の部屋から、夕刻の空を眺めながらムラサキは言った。
「あー、そだな」
振り返りもせず、素っ気ない返事を返したのはMZD。彼は机にはりつき、何枚もの書類に目を通して忙しそうだ。
その書類が何なのか、ムラサキは興味がない。
二人は恋人ではないから互いに干渉しても意味がないと知っていたからだ。
二人はただ体だけの関係。
「あんた、見た目は私より年下みたいなのに毎日忙しいわねぇ」
「まぁな、神だから」
「アハハ、冗談もうまいのね」
ムラサキは笑いながら窓を閉めた。窓は白く、外から中が見えないものだ。

「何、もうはじめんの?」
MZDは書類からムラサキに目を移す。
ムラサキは着物をはだけさせ右太股を彼に見せた。
「私が待つの好きじゃないって、あんたはよぉく知ってるだろう?」
「しゃあねぇな」
MZDは書類を置いた。そして彼女の右肩に手を置きゆっくり押し倒した。緩められた着物は、それだけで隠れていた乳房を露出させる。
「あんたも仕事よりはこっちのが好きなのねぇ」
「姉さんは特別だよ」
ククッと笑うと、彼は右手で柔らかい胸を揉みほぐす。中央の赤い突起を親指で軽くつぶしてやると、彼女は小さく声をだした。

「ムラサキも好きなんだろう?こういう事がよ?」
「あんたが上手いからだよ…あっ」
「いい声」
MZDは両手を使い胸を愛撫する。
ムラサキはMZDを見つめるが、キスなどはこない。
少し前にムラサキはキスを求めた事があったが、あれは愛し合ってる者がする事で、俺たちみたいな体だけの関係には必要ないと言われた。
ムラサキはショックだった。
彼が体を求めるだけ、彼女は彼の愛を求めていたからだ。

ムラサキの心とは裏腹に、MZDは事をすすめる。
片手で胸を愛撫しながら、開いている手を徐々に下へとおろしてゆく。
「ぁあんっ!早いよ…っ」
「おっと、ごめん。でも姉さん、こっから分かるぐらい濡れてるよ?」
MZDはそう言いながら、ショーツの上から湿った部分をなぞる。
「んん、あっー…」
ムラサキは返答できなかった。行為になれた体は感じやすくなっていた。
MZDは閉じようとするムラサキの足を開き、白のショーツをおろした。透明の糸が彼女の秘部からひいている。
「あ…っ、あまり見ないでおくれよ。恥ずかし…っ」
彼はショーツについた透明の糸を指でとり、ムラサキに見せた。

「見ろよムラサキ、お前の蜂蜜甘いぞ?」
「あ、…甘くなんてないよ…」
MZDはムラサキの愛液がついた指を舐める。
「やっぱ甘いな」
「…もう、…ん!」
MZDは彼女の割れ目を下から上へとなぞった。温かいムラサキの愛液が彼の指を濡らす。
「ムラサキ濡れてるぞ?ここが感じるのか」
そう言って、割れ目の間にある小さな突起を摘む。
「ん、…ああぅ‥」
彼は彼女から手を離して、足元へと移動した。ここからならば彼女の秘部がよく見えるから。
「足、自分で開いて」
ムラサキは言われたとおりに、自分の足を掴み開いた。
着物がヒラつくものの、隠すものを身につけないそこはMZDからよく見えた。
「すんげーエロい、ムラサキ…」
MZDは先程指で摘んだ小さな突起を次は舌でころがした。
「んぁあ…!あぁっ」
体全身に電流が走ったかのような快感に陥る。
ムラサキはMZDから顔を反らし、視線をおよがせた。
秘部からは止まる事なく愛液がチロチロと流れる。
彼はそれだけでは足りず、舌を中にいれ内壁を舐めた。舌が入ってくる妙な感触に、ムラサキは気持ちが良く意識を手放しそうになった。

「ぁ、いっ…ふぁあ」
MZDは舌を抜き、指を二本挿入した。舌でならされたそこは指二本など軽くのみこんだ。
「舌と指でイくなよ、姉さん?」
「でも、ぁあっ」
ザラザラとした狭い彼女の中を指で撫でてやる。
中は温かく、指を曲げてやるとピクピクと脈打った。
「あ、MZDぃ…。も、私」
「ん、わかった」
MZDはベルトを外しズボンから自身を取り出すと、ムラサキのそこにあてがった。
そして躊躇する事無く、彼女の中へ身をすすめた。
「あぁあんっ!」
ムラサキのソコは淫猥な音をたてながら彼を飲み込む。
自身の付け根まで膣内におさめゆっくりと動き始めれば、律動のリズムにあわせて彼女は喘いだ。
「すっげーいい。ムラサキの中やべぇ…」
「んぁあっ、あ…」
ムラサキは足を持っている腕を外そうとしたが、MZDに手を押さえられそれは叶わない。
「駄目。こっちのが羞恥心煽るだろ?」
「やっ…。いやな男だねぇ」
「いいじゃん。気持ちよけりゃ」
MZDは自身を一度引き抜き、先端で彼女の陰部の突起を擦る。焦らすことで彼女の羞恥心を煽り、限界まで追い込む。

ムラサキは微笑む彼の顔を見ながら、彼の愛撫に腰を動かした。
MZDは彼女の濡れそぼる膣内へと再び自身をおさめると、彼女の腕を解放し、動き始めた。
「ナカにだすぞ?」
「う…ぁあん‥」
彼女が頷くと彼は小刻みに彼女の中をかき回し、再奥まで自身を押し込むと、子宮へと熱を弾けさせた。
「ぁああー……っ」

彼はまた、机にはりついていた。
ムラサキは崩れ汚れた着物から薄手の浴衣に着替え、空を見上げていた。
夕の空は闇へと姿をかえ、淋しく虫の音が風に消えた。
どれだけ願っても、体だけの関係。ただの口付けさえも叶わない。

ムラサキは静かに涙を流した。

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