Memories...


「っは、ぁうんっ…」
その夜、メメは自分に起きた異変に気付き、ふと目を覚ました。
―――体が、熱い。
下半身が痺れる様な、快と不快が入り混じった感覚。
それが何なのかメメには判らなかったが、こうなってしまった元凶には心当たりがあった。
「…んあっ…神、様…っ!」
彼の名を呼んだ所で、彼が駆け付けないこともしっかりと理解していた。
『全世界の神』と言われる程の彼、MZD。

世界の事と、ポップンの事の2つを抱えている彼は、結構忙しいのだ。
いちいち他の人間に構っている暇もない。
そう、いつも彼女に愚痴っていたのだから。
ぼうっとした頭でようやく理解できたのが、何かが自分の中で振動していること。
苦痛もあるといえばあるのだが、何か違う感覚のほうが強かった。
とりあえず、下半身に何かあると思ったメメはおもむろに下着の中へ手を突っ込んだ。
「や…だぁ…っ」
ぬめり、とした感触。
指を自分の顔の近くまで持ってくると、月明かりに晒されてキラリ、と光る。
そこはもう下のシーツが濡れる程に愛液を流し、止め処無く溢れさせていた。

健全な羞恥心を持ち合わせている筈のメメだったが、意を決するともう一度、その手を下着の中へと滑り込ませていく。
誰が見ている、という訳でもないのにどんどんと頬が紅潮し、メメは羞恥心でいっぱいになっていった。
「ひ…っ、ぁあ!」
敏感になったそこには、指先が軽く触れるような刺激でも十分すぎたらしい。
背筋に電撃のようなものが走り抜けていく。
メメは元々『自慰』なんて言葉は知らなかったが、この状況が他人に見られてはまずい、ということはなんとなく―――おそらく本能で理解していた。
そもそも今メメのいる場所はちゃんとした部屋ではなく、教会の後ろにちょこんと佇む小屋の中だ。作りこそは多少しっかりしているものの、何しろ静かな土地だ。
壁だって、薄い訳ではないが厚い訳でもない。
もしこの声が外にまで丸聞こえだとすれば、周りの住人が訪ねてくることは必至だろう。
それでも、メメには自分のものであるはずの指を自らの力では操ることは出来なくなっていた。

「だ…めっ!だめっ、なの、にぃ…っ」
止まるどころか速まっていくその指からの刺激には、崩れかけた自制心が適う筈もない。
部屋の中には、籠る様な水音とメメの上げる高い声だけが響いていた。
「ぁ…ぁあっ!!」
自分のそこの割れ目に沿って指を這わせていくうちに、少し力を入れて中にあった芽のようなものを指先で弾いてしまい、メメの体は一瞬痙攣した。
今までのそれとは、少し違う感覚。
もう一度味わってしまうと、まるで自分が自分でいられなくなるような―――…
だが、メメの体は更に上の刺激を求めていた。
「う…っ、くぅ…んぁあ!!」
自らの肉芽を押しつぶす様に指先に力を込めるだけでも、耐え切れないほどの快楽の波が襲ってくる。
メメにはもう、我慢などは出来なかった。
「ひ…っ、ぁ…ぁあああ!!」
今まで以上に高い声を上げ、メメの華奢な体は絶頂を迎えいれていく。
全身で呼吸をしながら、メメが浮かべている表情。
それは、いつもの大人しさからは想像出来ない程の淫靡なものだったことはまだ誰も知らない。

このようなことになった原因―――MZDとメメが最後に逢ったのは、今から数日前の話。
前々からちゃんと話はしたいと思っていたのだが、メメはあと一歩のところを踏み出せずにいた。
何せ相手は神様だ。たとえ容姿がそれとはかけ離れていようとも。
もう会う機会などない…と割り切ろうとしていた矢先のことだった。
「よっ☆」
…―――それは、突然だった。
いつも自分が崇拝している、教会に掲げられた十字架の先。
そこに、彼はいた。
メメの中から声が出てこない。それほど驚愕したのだろう。

「いやー久しぶりー。リミックス以来だから、どれ位だ?ま、いっか。」
一人で会話を淡々と進めながら、MZDはメメのゆっくりと元へと降下していく。
それはもう、ピーターパンの如く。
「神…様?」
恐る恐る尋ねるメメに向けられる優しい笑顔。
ただ、サングラスによって彼の瞳まではメメの視界には入らなかった。
「突然…どうしたのですか?」
「まあ、仕事の話?」
その言葉を聴いたとき、メメは心の奥で溜息をついた。
どことなく、期待してしまっている自分。
そんな自分に嫌気がさした為の溜息は、行き場をなくしている。
「……」
表情を変えることなく沈黙するメメ。
その様子に痺れを切らしたように、MZDがぷっ、と吹きだした。

「…っはは!悪い…っ、冗談だって。」
「…?」
「お前に会いたくなってさ。」
きゅっ、と肩を抱いてMZDはメメに囁く。
「!!」
下を向いたままのメメが一瞬体を強張らせる。なんとなくだが、顔も赤い。
メメの耳元で、MZDが囁き掛ける。
「ちょっと、頼みがあるんだけど、」
その言葉が、すべての始まりだった。

メメがいつも寝泊り用として使っている小さな小屋。
そこに、MZDとメメはいた。
人間が使うには勝手の良いベッドと小さな机しかないその小屋。
「コレだ。」
コトリ、と机に置いたもの。それは、小さな瓶。
中には錠剤らしきものが2,3個入っている。
「…何、ですか?」
「…新種の薬らしい。」
MZDが言うには、この薬はポップン界の裏側にある世界のある科学者が発明したもので、その効果を知りたいためにメメに試して欲しい、という事らしい。
「…俺だって、お前が危なくなるような真似、させたくないんだが・・・っ!!」
その薬はメメのような種族を対象にしたもので、メメの種族は昔からポップン界にしか生息していない。
メメの肩に乗せられているMZDの手が、微かに震えている。
その様子を見ているだけなのに、メメの心に僅かな痛みが走った。

重い口を、メメが開く。
「…私が、これを飲めばいいのですね…?」
それだけ言うと、メメが瓶の蓋に手を伸ばす。
メメはカラカラ、と音を立てて自分の手のひらに落ちてくるそれを見つめると、躊躇いもなく自らの口へと放り込んだ。
噛まずに飲み込むと、喉への異物感が広がっていく。
「…っん、はぁ…。」
飲み終わったメメの姿を見て余計に後ろめたいのか、MZDが顔を上げることは無かった。
暫し流れる、沈黙。
その沈黙を破ったのは、メメの体の変化だった。
「ひぁ…っ!?」
―――力が、入らない。
そのまま崩れるようにメメは床へと倒れこんだ。
起き上がろうにも力が入らないので起き上がれず、体の中を熱が駆け巡る。
メメにはもう意識を保てる程の力は無く、瞼を閉じた。
MZDの瞳はただただ、崩れ落ちたメメの体を見つめていた。

メメが目を覚ましたのは、それから暫くの時が経った頃だった。
「…っん…」
寝返りを打ち、うっすらと目を開ける。
目に飛び込んできたのは、MZDの寝顔と銀色の髪。
体を起こし、無意識に自分の頭へと手を伸ばす。
「……?」
明らかにいつもとは違うその感覚に疑問を抱き、部屋の隅にある鏡へと自分を映す。
「っ…ぇ…?」
それは、いつもの自分から考えられない様な姿だった。

―――人間。
どこからどう見てもそれは、15,6程度の『少女』。
メメはひたすらに自分の頬を叩いたり抓ったりしてみたが、痛みはそのままメメへと伝わり頬を赤く染めさせるだけだった。
「夢…じゃ、無い…?」
焦ったメメはとりあえず、と考えMZDを揺すり起こそうと駆け出す。
しかし、机の角にちょうど左足の小指をぶつけてしまい、痛みによってメメの体はベッドへと倒れこんでしまった。
メメがついさっきまで眠っていたベッドの横で、MZDが静かに寝息を立てていた。
偶然にもメメが倒れこんだのは、MZDの顔のすぐ横。
「…っ!!」
しかも、吐息がかかるほどの至近距離。
自分でも判るほどに、メメの頬が紅潮していった。

だんだん胸の鼓動が早くなっていく。
まるで、彼のその寝顔に吸い込まれそうな―――。
「…んぁ…?」
「ひゃあっ!?」
MZDの寝ぼけ気味のその声に驚き、メメは突拍子もない声を上げ、背中から倒れこんだ。
「メメ…っ!」
咄嗟に差し伸べられたMZDの手に支えられてメメは上体を起こす。
素直にMZDにお礼を述べながらも、話はやはり自分の体の変化のことへと変わった。
「で…?」
「何?」
呆けているのか何なのか全く判らないMZDにメメは少しだけ怒鳴るような口調で尋ねた。
「何で…私…っ?!」
「……あ、言ってなかったっけ…」
MZDの表情が曇る。
そしてMZDは事細かに説明を始めた。
発明された薬。
それは、人外生物を一時的に人間と同じ体に変えることが出来る薬だった。
『メメの種族が対象』と言われたのは、メメの種族はその昔『無敵』と呼ばれるほどの免疫力がある、と言うことを発明した科学者が突き止めた為。
当然MZDは反対したのだが、向こう側の世界の神も奨励しているということである為、逆らうことなど出来なかったらしい。
「本当に…悪いと、思ってる…。」
MZDの瞳がサングラスの奥で物悲しい色を映している。
そんな様子のMZDにメメが何も言わずに微笑むと、ただメメの体を抱きしめる。
メメはそれで幸せだったのだが、MZDの口元が不気味なほどに歪んでいたのは、メメの視界には入らなかった。

それで、現在に至る。
体の中からの振動は消えたものの、メメの体には絶頂の余韻のせいかまだ熱が籠っていた。
「へー、メメは何やってんの?」
後ろから掛けられた声に、ビクリ、と反応して振り返る。
そこにいるのは、紛れもなくMZD。
シーツで体は隠れていても、その下は何も纏っていない。
びっしょりとシーツさえも愛液で濡れているから、近づかれたら確実に自分が何をやっていたか判ってしまうだろう。
「…ぃやぁ…っ」
「何が?」
メメの体を隠していたシーツを躊躇せずに捲り上げる。
晒されたメメの白い肌をまるで値踏みするように見回してから、口を開いた。
「俺様からのプレゼント、如何だったかな?」
「…っえ…?」
一回飛んだ意識では、MZDの言っている意味が理解できない。
厭らしいほどに、MZDの口元が歪む。
「…っは、やっぱり判んなかったか?」

メメには黙って首を傾げること以外の選択権など無かった。
鼻で笑うように小さな声を上げ、MZDはパチン、と右手の指を鳴らす。
その、瞬間。
「ひ…っ、ぁあ…!」
先程まで動きを止めていた何かが、息を吹き返したように振動を始めたのだ。
急な振動に驚き、メメの中がぎゅっ、と締め付けられる。
それによって余計に振動が強く伝わり、メメはただ悶え苦しむことしか出来なかった。
「気持ちいいか?…やーらし。」
その様子を見ながら、MZDは冷たく言い放つ。
真っ赤になった顔を横に振りながら、メメは否定の言葉を並べるものの、どれも真実味を持っていない。
「っ…ちがぁ…っ…ひゃ、ん!」
どうにかして体を隠そうと背中を丸めているメメをあっさりと仰向けにし、MZDは再度指を鳴らす。
それと同時に、メメの中で蠢いているものの気配が消えた。
MZDが左手で見慣れない何かを弄っているのがメメの視界の隅に入り込む。
「な、に…っ…?」
「ん?・・・ああ、これ?ローターっていってな、」
MZDの指がメメのそこの割れ目をなぞる。
それだけの筈なのにメメの口からは甘い声が漏れる。

「ココのためにあるんだよ。」
「や…っ、ぁあんっ…」
そこを往復するMZDの指からの予測出来ない刺激に悶えながらも、メメは声を聞かれたくない一心で転がっていた枕に顔を押し付けた。
2,3回指を滑らせただけなのにもかかわらず、MZDの指にはメメの愛液が纏わりついている。
躊躇わずにその指を自らの指に咥え、MZDは絡みついたそれを舐め上げていく。
そんな行為さえも、今のメメには十分な刺激だった。
触れてはいない筈のそこがまるで何かを欲しがる様にヒクヒク、と蠢いていた。
「濡れてるけど…慣らしてやっか。」
「ぁぅ…?っひぅ、んぁぁ…っ!」
メメの両足を肩に掛けて、MZDはメメのそこへと舌を這わせる。
指では得ることの出来ない感覚。
それが今波となってメメへと押し寄せられ、体の自由さえも奪っていた。
神だからなのかどうかは知らないが、MZDの舌の動きは絶妙で。
わざとらしい水音のせいで、メメは耳からも犯されていると言っても過言ではない状況になっている。
時折MZDが硬く主張しだした肉芽を強く吸ってやると、メメの体がビクン、と跳ねた。
疼いているそこは舌が触れるたびに愛液を流し、敷かれているシーツに染みをつくる。

「物足りなそうだな…」
「や、ぁあ…っ!」
蠢くことを止めないメメのそこに、MZDが舌を差し込む。
ザラザラとした感覚は余計にメメの感情を煽っていく。
抜き差しを繰り返し、MZDは確実にメメに快楽の階段を上らせていた。
限界を知らないかのように、メメのそこから愛液が途切れることはない。
「さーて、とっと。」
早速、メメの股のところへMZDが割って入っていく。
そしてMZDからの求めるような、キス。
最初は触れるだけの浅いキスだったのが、一瞬緩んだ唇から入ってきたMZDの舌によって深いキスへと変わっていった。
初めてのことに、ようやく戸惑いだしたメメ。
逃げ回るメメの舌を簡単に捕まえ、味わうかのように絡めていく。
息苦しさに口を一瞬離せば、メメの口からは淫靡な嬌声が漏れていった。

「…んっ、はぁっ…んぅ」
MZDが貪り合っていたキスに終わりを告げ、口を離すと二人の間に銀色の橋が架かり、一瞬で消える。
虚ろとなったメメの意識に聞こえたカチャカチャ、とベルトを外す音。
「悪いな、俺もう限界だわ。」
「ふぇ…?ゃ、ぁあんっ!!」
MZDは自身をメメの入り口へとあてがうと、そのまま一気に貫いた。
人間になったのはこれが初めてだから、当たり前のようにメメは処女だ。
いくら慣らしたと言っても、中は締め付けが強くきつい。
「く…っ、きっつー…」
「やあっ!んあぅ…っ!!」
白い太腿には、愛液に混じった血が伝っていく。
それなりに強い痛みに、メメの深蒼の瞳から涙が不意に零れた。
「メ…メ、平気…か、っ?」
「痛…っ!…っあ!!」
痛みに必死で耐えるメメを抱きかかえ、MZDは自身の動きを速めていく。
きつかったそこは今や愛液を流し、MZD自身の動きを助けているだけだった。
苦しそうな声を上げるメメに心配の言葉を掛けつつ、滑りの良くなったそこへMZDは自身を打ちつける。
痛みしか感じなかったメメの体に、痛みに混じって快楽がだんだんと襲ってきていた。

「…良くなって、きたか…っ?」
「ん…ぁあっ!わ、かんな…っあ!」
部屋中に水音と嬌声が響いている。
ギリギリのところまで引き抜いて、一気に突き上げる。
そんなピストン運動が、メメを快楽へと登りつめさせていた。
処女だった彼女の体からはもはやそのことを感じさせず、ただ、厭らしい。
…―――流石に、もう無理か。
もっと快楽を感じられる、一番感じる場所。
メメのそんな場所を探し当てることは、MZDには余りにも容易いことだった。
メメの絶頂の予感を感じ取ったMZDは、メメのそこの中でも最も敏感な部分に自身を擦りつける。
突かれる度に感度が増していくそこには、それ程の刺激でも十分過ぎる程。
MZDの動きが一段と速くなり、それに合わせてメメの嬌声も絶叫に近いものになっていく。
「メメ…っ、俺…!!」
「ぁあん!か…み、様ぁ…っ!!」
元々締め付けが強かったメメのそこが、更に締め付ける力を強め、絶頂に達する。
その力に耐え切れなくなったMZDも、メメの後を追う。
うっすらと残っていた意識を使うこともなく、メメは重い瞼を閉じた。

「…っ、メメ…っ」
「…ふぇ…?」
夢の中から揺すり起こされて、閉じていた瞼を僅かに開ける。
メメの瞳に、真っ先にMZDの顔が映りこんだ。
メメは、MZDの差し出したコップの水を喉へ流しながら、自分の体のことを考えていた。
―――未だ、人間の体。
それなのに、普段と何も変わらない態度で接してくれるMZDの優しさが、妙に心に染み渡っていく。
「愛」とかそういうような感情は、彼には無いと判っているけれど―――…
それでもどこかで期待してしまうのは、人間だからなのか、否か。
「…っおい!メメ…っ?」
「…あ、ごめんなさ…っ!?」
突然肩を抱かれ戸惑うメメを軽く無視して、MZDは話を続ける。
「ごめんな…?」
「…っぇ…?」
思いかけず聞いた彼の言葉は、メメの心を揺さぶって止まない。
MZDの瞳がメメの瞳を見つめながら、口を開く。
「嫌…だったろ、こういうの…?」
少し伏せるように逸らされた視線に、はっとする。

「別…に、私は…っ」
―――嫌じゃ、無かった。
ずっと想ってきた相手。
確かに恥ずかしかったし彼の動きは激しかったけれど、正直、嬉しかった。
だから、メメの体は感じてしまっていたと言っても過言ではない。
不意に伸ばされたMZDの手によって固定されたメメの頬に、MZDが軽いキスを落とす。
「俺、お前のこと、好きだ。」
囁くようにメメの耳元でそう言い、一歩、メメから離れる。
「…ぁ…っ」
待って、とメメの口から出る前にMZDの姿はまるで霧の様に霞み、消えてしまった。
一人残されたメメは、暫くベッドを見つめていた。
まるで、彼の面影を辿るように―――…
キスを落とされた頬に一筋、涙が伝う。
「…今度逢ったら、言わなくちゃ…」
あの自分勝手すぎる神様に、自分の本当の気持ちを。
メメの瞳には、伝える想いの強さが煌めいていた。
                              End.

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