ミシェル&セシル×リゼット


今日もまた日が落ちていく。
ふと窓の外に視線をやった僕は、そんなことを思う。
……もう何日目になるのだろう、ここで日が暮れていくのを目にするのは。
芯の部分が熱くしびれてうまく働いてくれない頭を懸命にめぐらせる。

何日目になるのだ、僕とリゼットさんが、この廃墟で、こんな事をするようになってから。


僕は立派なアコーディオン奏者を目指している。
亡くなった父から譲り受けたアコーディオンと一緒に。
いつか父のような…いや、父を超えるような、
人の心の琴線に触れる演奏ができる人になりたい。
その一心で、日がな練習を続けてきた。
けれども…自慢ではないけれど、僕の腕前は、まだ。
とてもではないけれど、自信を持てるようなものではない。
それでもめげずに、練習を続ける。日々の積み重ねが大切だと、父は言っていた。
でも、やっぱり、自分の至らなさに嫌気が差すときもある。

ちょうどその日はそんな気分で、街をふらふらさまよっていた。
どこかで一人になりたい。誰の目にもつかない所に行きたい。
そう思いながら歩いていると、細い一本道に出た。
とにかく人気のないところ、と言う気分にうながされて足をすすめると、
そこには、大きな家が立っていた。
家といっても、まったく生活感がなかった。
明かりなんてついていないし、手入れもされていない。
家の壁には蜘蛛の巣や植物のつたが這っていた。
もともと大きな庭なのであろう場所は、枯れた雑草が生い茂っている。

おそるおそる家の周りをまわると、ガラスが割れた窓が目に入った。
すこし足を伸ばせば中をのぞき込める高さだ。
僕は興味本位で、窓枠に手をかけて、家の中を覗いた。
それから、あっと声をあげそうになるのを、必死でこらえた。

家の中の古臭そうなソファーに、女の子が座っていた。
ただ座っているだけではない。
綺麗な肌に汗をうかばせて、自分の秘部を弄っていた。
「はあぁ…!くぅうん…ッ」
女の子が悩ましい声をあげる。
僕は突然の事に目をしろくろさせながら、しかし目をはなせないままでいた。
近くの学校のものであろう制服、しっかり結われた髪、ちょっと度のあつそうな眼鏡。
こんな事とは無縁そうな、まじめを絵に描いたような格好の女の子が、
誰もいないところでひとり、いやらしい行為に及んでいる。
そんな状況を把握できず、なのに吸い込まれるようにその子の行為を見つめてしまい、
僕は意識しないまま、ごくんと唾液をのみこんだ。
「ああ…っ…んっ、んっ、んっ!」
女の子の指が激しく出入りする。
そのたびにぷちゅりと音を立てて蜜があふれ出し、ソファーを汚す。
僕は夢中になって、いつしか身を乗り出していた。
どぎまぎする。こんなものを見てしまうだなんて。
いけない、と心がどこかで僕に伝える。ここから離れなければ、こんな事はしてはいけないのだ、と。
しかしそんな理性は、目の前の映像に流されてしまった。
女の子が脚を大きく広げて髪を振り乱し、あそこに出入りする指をさらに早めていく。
「ふぁぁ!あぅん…んんんん…はぁう、あっ、ぁあ、あっ、ああーっ!」
大きく声を張り上げて、腰を浮かしながら、女の子はぶるぶるっと震えた。
「…っはぁ……。」
震えが収まると、ぱたりとソファーの上に倒れこんだ。
と。

女の子の目が、いきなり僕のほうを見た。

僕と女の子は、ばっちり目が合ってしまった。
女の子が目を見開き、信じられないと言う顔をする。
それを見た僕は頭の中が混乱してしまい、視線を泳がせるしかなかった。
「ぁ、の…わざとじゃなくって…その…歩いてて…」
「……」
「…っこ!ここに来たら…あ、あなたがいて…えっと…その…」
「………」
僕の口から漏れるわけのわからない言葉。
自分でも何を言っているか把握できていない。
女の子は無言のままだ。
「だ、誰にも言いませんから!言いません!」
声を張りあげる。
すると女の子は、いきなり立ち上がって、僕の方へ歩み寄ってきた。
そしておかしなことに、うっすら、笑みさえ浮かべていた。
「…本当?誰にも、言わない?」
「言いません!本当です…!」
「ほんとうに?」
僕は勢いをつけてこくんとうなずく。
頭をさげたまま、女の子の次の言葉を待つ。
すると頭上から、意外な声がかかってきた。
「…あなたが誰にも言わないって証拠が欲しいの……ねえ、こっちに来て」


「…セシル君、なにを考えてるの?」
「っあ!!」
熱くなった部分を強く掴まれて、思考が急速に現実へと戻る。
「っふふ…おしおきしちゃえ」
そう言うとリゼットさんは僕のそれをさらに強く握った。
「痛っ…!」
「この前も言ったでしょ…他のことなんて考えないで。わたしだけ見て、って。ね?」
そのまま強く上下に擦る。
「あっ…!あっ…!ぅああっ…!」
「あは…こんなにされても気持ちいいんだ…セシル君は、いじめられるのがすきなのかな?」
「べ、別に好きなんかじゃ…ぅう?!」
僕の言葉をさえぎるように、リゼットさんのひとさし指が、僕のさきっぽをなでる。
ひとしきり撫で終わると、今度は指の先がグリグリと尿道あたりを刺激する。
何度も繰り返されるうちに、痛い、と言う感覚が麻痺してくる。
「ひっ…あ……うっ…。」
「まだ出さないでね…出すときは私の中だよ…」
そう言って、考えられないくらいいやらしく笑う。

……僕とリゼットさんは、もう何日もこんな関係を続けていた。
こうやって関係を持つようになってから一度だけ、リゼットさんが友達と歩いている姿を見た。
こんなにいやらしく、余裕を持って僕を攻める姿からは想像もできないくらい、
明るく健やかだった。友達のはなしに、あははっと笑う。
それはさっき僕に見せた笑みとは全く違う、とても健全なものだった。
僕は少し思っていた。
もしかしてリゼットさんは、そうやって明るく、健全な学生として過ごす日々に疲れて、
僕とこんな後ろめたい、不健全なことを行っているのではないか、と。
…僕も僕で。いけないとか、駄目だとか心で言い訳しながら、
リゼットさんとの行為を拒否するでもなくずるずる続けていた。

それから数日後。
僕が町はずれでアコーディオンの練習をしていると、リゼットさんが突然やってきた。
僕たちは廃墟以外の場所で言葉をかわしたことがなかったので、驚いてしまった。
「り、リゼットさん?!なんでこんな所に?学校は…?」
「セシル君、こんなところにいた…。今日はね、授業はいつもの半分でおしまいなの。」
そう言ってにっこり、「健全に」笑う。
「あのね…ちょっと参考書が必要なの。本屋さんに行くんだけど、ついてきてくれる?」
「え…」
僕の手をきゅっと握る。そして今度は、いつものみだらな笑みをうかべた。

町外れからしばらく歩くと、大きな本屋さんがある。
店の大きさにしては店員が少なく、いつも店長と思われる眼鏡の男の人が、
せっせと店中を回っていた。
僕たちは手をつないだまま、お店の中に入っていった。
「えーっと…参考書は、っと」
本棚で入り組んだお店の中をぐるぐる回る。
リゼットさんは棚に陳列された本を見ながら「参考書」を探している。
僕もつられて、意味もなく棚をきょろきょろ見回す。
「ああ、あったあった」
目当てのものを見つけたのだろう、リゼットさんが奥のほうの棚にかけよる。
引っ張られるようにして僕もついていく。
「ですろうてぃーちゃーが教える うへでもわかる英単語」
「はじめの一歩!誰でもできる熱血数学」
はたして勉強に役立てることができるのだろうか、
と、首をかしげたくなるタイトルが背表紙には書かれていた。
しかしリゼットさんはとても真剣に、どの参考書にすべきかを吟味している。
それにしても、随分静かで、人気も少ない。
さっきから人がある程度出入りしているのは、ドアの音でわかるのだけれど。
この参考書が陳列された棚の近辺には、まったくと言っていいほど人が来ない。

……10分くらい経った頃だろうか。
急に、ずっと握っていたリゼットさんの手が離れた。
「あっ」
僕が小さく声をあげるも、リゼットさんは真剣に本棚をにらんだままだ。
自由になった片手を妙に軽く感じながら、僕は少し所在なさげに、
店の中をぐるっと見回した。
と。
「!!」
手が離れた時と同じく、急に、リゼットさんの手が、僕のズボンのポケットにもぐりこんで来た。
「ちょっ…!リゼットさん!」
小声で非難するもリゼットさんは全く意に返さず、
ズボンの布越しに僕のそれに触れた。
「ちょ、ここ、どこだと思って…」
けれどもやっぱり、僕の声を無視して、リゼットさんの手は僕のそれをもてあそぶのをやめない。
「だいじょうぶ……だれも来ないよ」
くすくすっと笑う。
僕はリゼットさんのペースにのまれてしまった。

ズボン越しに、手がぎこちない刺激を与えてくる。
じかに触られているのとはまた違うもどかしい感覚に、僕は情けなくも感じてしまう。
「ぅっ……」
「…おっきくなってきたね」
耳元でささやかれ、ぞくっと身体が震える。
同時に先端が、じわりと溢れてくるのを感じた。
「ず、ズボンが…」
「あは…かわいい……ねえ、私のあそこも、触って…?」
リゼットさんのもう片方の手に導かれて、僕の指先が、熱く湿った場所にたどり着く。
「んはぁっ…。」
湿り気を帯びた下着を片手でなんとかずらして、じかにリゼットさんのあそこに触れる。
そのまま愛液のぬめりにまかせるようにして、割れ目を指で往復する。
「あぁ…んんん……」
僕の動きに対抗するかのように、僕を握るリゼットさんの手が強まる。
ズボン越し、うまくつかめないそれを探るように手がうごめく。
「っう…」
もはやここが書店の中であることなんて忘れて、お互いの秘部を刺激することに夢中になる。
すりすりと指の腹で隆起した肉芽をさする。
とたんにリゼットさんの口から嬌声が漏れて、僕は少し嬉しくなった。
肉芽への刺激を続けながら、蜜をとめどなく吐き続ける穴へ指をのばす。
入り口のあたりをなでまわして、にゅぷにゅぷと指を出入りさせると、
きゅんと入り口がしまって、リゼットさんの手の動きが弱まった。

「あぁ…んんん…だめ…指いい…いっちゃいそう…」
それを聞いて、ぼくはさらに指を深く突き入れる。
内側を差し込んだ指でくるくるかき回すと、
リゼットさんの体がぴくぴくと痙攣しはじめた。
「はああっ!あぁ…いくっ…あぅん…いっちゃう……!」
僕はもっと指に力を入れようとした。

その時。

「お客様、何かお探しでしょうか?」

「「!!!!」」

慌てて僕たちはてを引き抜いて、後ろを振り返る。
そこには、やさしい笑顔を浮かべた書店員が立っていた。

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