ジャック×ロキ


目の前で無邪気に眠りこけている姿を眺め、俺は溜息を吐いた。
つくづく、ロキにとっての俺ってのは、警戒する価値すら
ない存在なのだと思い知らされる、複雑な気分。
ベッドの中、寝巻きは白いワンピースだった。
普段着ている物と殆ど違わないように見えるが、
袖が無いノースリーブで、スカートの裾も短い。
襟ぐりも広く取ってあって、鎖骨や胸元が見え隠れしていた。
その腕の中には、クリーム色の抱き枕がぎゅぅっと抱き締められている。
普段は大人びた様子なのに、そんな所が子供っぽくて、
ギャップに俺は小さく笑いを漏らした。

ロキに初めて会ったのは、この世界に落ちてきたその日だった。
空間を飛びまわって『敵』を探し回っていた俺だったんだけど、
その日はちょっと『飛び損ねた』。
着地点と言うか、空間を繋げる場所を間違えて、
空の真ん中に出てしまった。
勿論落ちた。
流石の俺も受身を取る事が出来ず、真っ逆さまに落ちた。
森の中に落ちた俺は、気を失っていた。身体を土にめり込ませ、
全身の感覚を投げ出してしまっていた所で――ロキが、来た。
森はロキの棲家だった。庭を荒らされたロキが出てくるのは
当たり前の事だったんだろう。
だけど俺にはそんな事が判るはずも無くて、
近付いてきた気配に――反射的に、殺気で応えた。

腕を引き、地面に叩き付け、白いワンピースを泥で汚した。
首に手を置き、眼に向けて指を突き出す。なんの躊躇も無く人を殺す、
俺の慣れきった行動、ルーチンワーク。
だが、俺が命を狙うことに慣れているのならば、
ロキは命を狙われることに慣れていた。
希少種の『魔女』として捕獲される危険と常にあったロキは、
白いワンピースの長い袖に隠していたナイフで
簡単に俺の心臓に狙いを定めてきた。
静寂の支配する時間を、俺達は同時に終わらせる。
指とナイフを同時に収めて。

「小僧。随分な挨拶だな。どこの者だ」
感情の押し殺された淡々とした声に、俺は溜息で答える。
「ねーちゃんも、いかした挨拶してんじゃんか」
馬乗りになった細い身体、何にも臆しない眼差しに見上げられる。
銀色の髪と白磁の肌が自分の下にある。
その感覚が、俺には、忘れられなかった。
まるで征服でもしているような錯覚があった。

以来、ロキを訪ねて森に通うようになった俺を、
あいつは簡単に泊めるようになった。
家と呼べないような簡素な小屋の中には、勿論客間なんて
あるはずもないし、ベッドも一つだけ。ソファーも無い。
だから俺達はいつも同じベッドで眠っていた。そう、今日も。
枕を抱き締めているその寝顔は、ひどく幼い。いつも俺を
子供扱いするくせに、なんて考えて、俺はその頬に触れた。
柔らかい感触。いつも外さないハーフフィンガーグローブと
サポーター代わりの包帯が、煩わしい。
直に触れたいな、なんて考えて、俺は指先の包帯を食いちぎる。
露出した爪は尖っていたから、傷付けないようにゆっくりと撫でた。
冷たくて、滑らかで。
それは犯しがたい何か聖なるもののようで。
――――あの時と同じ征服欲が、俺の中に生まれた。

「小僧、何をしている」
眼を閉じたままにロキが俺にそう問う。
起きてる気配があるのにはなんとなく気付いてた。ただ、
無視をしていただけで。ぱっちりと開けられた眼は緑、
眠気を引き摺って僅かに染まった目元。潤んでいるのは
ただの生理的な涙の分泌の所為だと判っていたけれど、
やっぱりどこかでぞくぞくする自分が止められない。
ニヤリ、笑みを向ければ、怪訝そうな表情を返される。
ああ、良いな。自分が何の側に居るのかを理解していない。
いや、理解している。でもそれを脅威に思ってなんかいない。
自負――それは欺瞞と紙一重。それは思い上がりと紙一重。
なあ、俺が、赤ん坊でも笑って殺せる『モノ』だって
お前は理解して無いんだよな?
俺なんてどうとでもあしらえる子供だと思ってるんだよな?
ああ、なんて、
――――オカシテミタイ、対象。

そっと。
俺はロキの二の腕に触れた。
剥き出しのそこから。
背中に、手を突っ込んだ。

「な、ッ」
流石に戸惑った声が上がる、それすらも闘争心を煽る。
殺し屋は人外、人の外のモノ。戸惑うことなんてしない、
躊躇することなんてするはずもない。合理的に効果的に
その抵抗を封じる。例えばその細首に手を当ててみたり。
ひゅ、っと喉が鳴る。ロキは俺を見据える、見上げる。
マウントポジションで俺はロキを見下ろす。普段は
背の低い俺が見下ろされるばかりだから、こういうシチュエーションは
中々新鮮で、やっぱり、ぞくぞくした。
「……小僧、悪ふざけならば朝にしろ。私は眠い」
「ロキ、状況判ってねぇの? 俺ってば今、
ロキのこと殺せる立場なんだけど?」
「だからどうした、殺し屋。報酬も怨恨も無いのに人を殺すほどに
お前は暇でも狂ってもいないだろう」
「キリングジャンキー、っての? まあ確かにそんなんじゃねぇけどさぁ
……俺ってば結構強欲で、殺せないものがあるなんて許せねぇんだよな」

目を眇める、口元を吊り上げる。歯を見せて笑う、無邪気っぽく。
ロキの表情が固まった。完全に眠気を失って見開かれた眼に
僅かに浮かんだ恐怖は見逃さない。
一度調教してしまえば、あとはどうとでも出来る。
一度『怖い』と認識させることさえ出来れば。
――――この『きれいなもの』を、俺のものに、蹂躙できる。
だけど、ロキは。
「子供の征服欲になど付き合っていられるか。
退け、ジャック。重い。私は眠る、お前も眠れ」
ああ、良いね、そーゆー反応。本気で良い。

本当に。
征服し甲斐がある。

俺はロキのワンピースに手を掛けた。
丸く開いた襟ぐりから、布地を引き裂く。音が響く、心地よく。
さあ始めようか、蹂躙を、征服を、欲望を。
子供だと侮っていたこと、後悔すれば良い。
化け物に、子供も何もあるものか。

「ッ小僧!?」
「良いね、いつまでそー言ってられるか見ものだぜ、ロキ」
「何を、言って――何をしている!」
「だーかーらー? 『征服』、だろ?」
笑って、俺はロキの胸に顔を埋めた。下着を着けない主義らしく、
引き裂いた服の下にはすぐに肌が覗く。あまり大きくないそれは、
だけど柔らかくて滑らか。ひんやりとした感触に鼻を埋めて、
俺はべろりと獣のように地肌を舐める。ひく、とロキの身体が震え、
抵抗は無言ながらも激しくなる。だけど俺の取っているポジションは
良い、簡単に覆すことなんて出来ない。跨った腹の上、振動を感じ、
ベッドの軋む音に酔いながら俺はじっくりとロキを味わう。
浮いた塩気は汗。発汗してる、ってことは、体温が上昇してるって
ことだろう。感じて? それとも、冷や汗? どっちにしたって
俺にはそれが酷く心地良い。人の身体から滲み出すものを取り込むのは、
とてもとても気持ちが良い。
昂ぶる。

「感じてる?」
べろり、舐め上げてその表情を伺えばロキの眼は堅く
閉じられていた。口唇を噛み締め、染まった目元を隠す
ように睫毛が縁取っている。中々そそる、乱れを押し殺す
様子は――そう、『殺す』ってのはなんでも大好きだ。
肉体でも、感情でも。俺は裂いた服を更に左右に広げる。
発育不良の乳房が完全に露にされる。白い肌の上、小さく
その存在を誇示する乳首が、俺を誘った。綺麗な薄紅は
今まで誰にも触れられなかったんだろう。そう、俺が、犯すまで。
「ッひ、ぃんっ」
「はっ……良い声、かーわいい」
「、ジャ……ックぅッ」
非難するように名前を呼ばれても、俺はまるで気にしない。
ピンクの乳首に噛み付いて上下の歯で挟み、舌先をちろちろと
動かして転がすようにする。そんなにでかくない、むしろ小さい
部類に入るだろうそれが、すぐに硬く立ち上がった。
俺は喉で笑い、もう片方に爪を立てる。ロキの背が仰け反る。

甘い声で助けなんか求められたって聞けない、聞くはずが無い。
そもそも理解なんてするはずも無い、俺は化け物なんだから。
喉から漏れる笑いは止まらない、ゆっくりと、俺はロキの胸を
玩ぶ。追い上げるように緩急をつけて、揉み込んでやる。
ロキの呼吸が上がり、胸の上下も激しくなった。べろりと俺は
舌なめずりをする。もう少し。
犬歯を立てる、爪を立てる。
「あ、んぁんっ」
ビクッ。
ロキの足が突っ張った。
「あーあ、胸だけでこーんな感じちゃってんの。だっせー」
俺が笑っても、ロキの眼の焦点は合わない。プライドの高い
こいつのこと、きっと自分がされたことが信じられなくて、
理解したくも無いんだろう。茫然としているその様子を
捨て置いて、俺は身体を起こす。そして、スカートの裾から
中に手を忍ばせた。

足もやっぱり体温が低かった。だけど汗ばんでしっとりと、
手に貼り付くような感覚がある。細くて、だけど骨ばってない、
女の身体の不思議な手触り。末端から中心に手を伸ばすと、
流石に我に返ったロキが慌て始める。
「ッや、めろ、ジャック! 子供でないのは判った、
だからもう止めろ、こんなことッ」
「んー? 感じてよがってイッちまってたヤツに言われても
なーんも聞こえねぇよ」
「いや、触るなッ」
「やーだね」
「、止めてぇッ!」
漏らされた声の甲高さに、俺は口唇を唾液で湿らす。
止まらない。止められない。止めない。
喰い尽したい。
手を一気に奥まで突っ込む。
「――――あ」

そうか、下着を着けない主義らしいってことは、当然下も
そういうこと――なんだった。
唐突に触れたのは濡れた部分。ロキの身体が硬直する、
細く白い首がふるふると振られる。眼を閉じて涙を浮かせて、
羞恥に耐えるその表情が――ひどく、そそった。
ゆっくりと指先で撫で回す。濡れそぼったその部分は、指先が
擦る度にびくびくと震えた。暫く入り口を嬲っていたところで、
ふと違和感に気付く。そしてそれを確認するため、豪快に裾を捲りあげた。
「ッやぁああぁ!!」
ロキの声も気にしない、そして、予想通りの様子に俺は唾を
飲み込んだ。ゴクリと音がするほどに強く。
赤く腫れた小さなクリトリス、全体的に小振りなそこ。
多分ちょっとデカいもんを突っ込んだら失神するんだろうな、
なんて考えて、やってみたいと思う。
白い肌に映える赤い肉、ひくひくと震えて異物を求める
淫乱の化身。その部分に、俺は眼を釘付けにされる。

陰毛は一筋も無かった。小さな子供のもののように、それは
清純な印象だった。だけど、同時に、愛液を零す様子が
淫らな雌を物語る。アンバランスで矛盾する、ギャップ――
それはきっと、ロキの抱き枕と同じに。
俺はニヤリと笑う。
「へぇ、魔女ってパイパンなんだな。綺麗な色してて可愛いじゃん?
ピンクでさぁ、乳首と同じ。どっちも弄ったことないわけ?」
「ッい、うなぁ、んっ」
「指でぐりぐりやるぐらいさぁ、『オトナ』ならやるんじゃねぇの?
ガキの俺だってマス掻いたことぐらいあんのにさぁ……
ロキの方が子供なんじゃん。だったら、俺がオトナにしてやるって」
「いらな、いらない、そんなのッ――ひはぁんッ!」
ぬぷ、と指を軽く突っ込むと、ロキが嬌声を上げた。そこにいつもの
冷静な落ち着きなんてものは皆無で、ただ、泣き叫ぶ雌がいるだけ。
そして子供も居なくて、化け物がいる。蹂躙を求める化け物が、俺が。

ぬちゅぬちゅ音を立てて、ピンクの部分をいじる。
クリトリスはすっかり腫れ上がって、触れられないことが
辛そうだった。でもまだ触ってやらない。剥け始めた皮も
そのままに、俺はゆっくりと穴だけを弄る。とろとろと零れてくる
愛液をたまに舐めると、舌に刺激を感じた。まだ、足りない。
もっともっと出してやらなきゃとてもじゃないけど足りない。
もっともっと喰いたい、ロキを、表情を、感情を。
唾液を垂らして善がる姿じゃまだ足りない。
髪を乱して喘ぐ姿じゃ全然足りない。
下半身の疼痛に耐えながら、俺は、ロキの陰唇に噛み付いた。
舌にびりびり感じるのは愛液の刺激。クリトリスに触れないように、
ゆっくりと中に舌を突っ込んでいく。途端に溢れ出す
液が、シーツに染みを作っていく。ロキの身体ががくがく震えた。
両手で口元を押さえながら必死で耐えている。小さくなった瞳孔に、
俺の姿が映り込んでいる。まだだ。まだ足りない、まだ征服
し尽くせていない。もっと奥に入らなきゃ駄目だ。
食い尽くさなきゃ駄目だ。
俺はロキの足を強引に開き、抱え上げた。

「ッジャ……ック、ぅ?」
潤んだ眼差しは熱で溶けたような印象だった。俺はククッと
喉で笑う。子供みたいなのはどっちだか判らない。ただ一つ
確かなのは、この場のヒエラルキー。
俺は捕食者で、ロキは被捕食者であるということ。
魔女がなんだ。結局食い物だ。俺にとっての他人なんて、
みんな殺して奪って食い尽くすだけの存在でしかない。
ロキも同じだ。征服して喰らい尽くして――
殺す、か?
「――――」
ジッパーを下ろす、取り出した自分はもう臨戦体勢だった。
先端から零れる先走りを、ゆっくりクリトリスに押し付ける。
ロキの背が仰け反って、甘い息が漏れた。感じているんだろう、
気持ちが良いんだろう。結局、雌だったわけだ。どんなに
異端だろうとどんなに強かろうと、これには、勝てない。
「ろー、き」
くく、っと、獣の言葉で俺はロキを呼んだ。
「喰われちまえ、お前なんか」
そして。
俺は一気に突き入れた。

「あ、あはぁ、ぃや――い、たぁあ!!」
ロキの叫ぶ声に俺は哄笑し、腰を使う。
ぬるぬるした感触はあるけれど、やっぱり中は狭い。締め付ける感じ
が全体を覆ってくる。ぐりぐり押し付けて、玉を入り口に
擦り付けるぐらい深く突っ込んだ。じゅくじゅくに熟れた
その場所から伝わる熱に背筋が震える。
射精を誘って全体が揉み絞られる感覚、女の身体の特徴。
何度も出し入れすることで、俺はそれに拍車を掛ける。
濡れた音が声より大きく響いた、じゅ、っぽ、じゅぽ。聴覚に
訴えるそれが気持ちいい。舌なめずりをして、それすら喰らう。
処女膜は最初の一撃で突き破っていた。白い肌、ピンクの中、
その間から流れ出す赤が鮮やかでとても綺麗だった。
ロキの染まった目元と同じように、コントラストが視覚を犯す。
もっと欲しい、もっと欲しい。
もっともっと征服しないと気がすまない。

俺は結合部に、強引に自分の指を突き入れた。ロキの身体が
硬直して、足がつっぱる。太ももの内側に筋が浮いた、それを
撫でてやると僅かに力が抜けた。その隙に、また一本、指を
捻じ込んでやる。
「ッい……たぁ、あぅ」
「だって俺のじゃ足りないだろ? なあ、もっと太い方が
気持ち良いって思ってんだろ? おら」
「な、い、ぁあぁああッ!!」
指をぐるぐると動かしてやると、ロキが強く頭を振った。髪が
乱れる様子に、俺は笑う。喉を露にして仰け反る様子に
限界を感じて、仕方なく、指を抜いてやる。
本当はフィストぐらいやりたいんだけど、今は俺も限界だし。
細い脚を抱え上げてがっつんがっつんに突き上げる。締め付けは
強くなって、促される感覚に俺はまた笑みを零す。
嫌がっても痛がっても、腹の中に出されるのを願う。
女の身体。女の姿。俺が、今、『女』にしてやった、ロキ。

響く音に俺は笑いを混ぜ込む、そして、腰を奥まで
一気に突き入れた。
同時にクリトリスに爪を立てて抓ってやると、ロキも
絶頂を迎える。エクスタシーに染まる表情、
唾液をだらしなく零す口元には恍惚の笑みが浮かんでいた。
そして、締め付けられる。
ぐぽ、っと音を鳴らし、俺はロキの中から自分を引き抜いた。
白と赤の、交じり合わない二つの色が垂れてくる。
まだ塞がらない膣に顔を近付けて、俺はその2色を舐めた。
獣のようにじゅるじゅると音を立てて。それを、舐め取った。

後に残ったのは、不様に引き裂かれたワンピースを纏ったままに
気絶する、ロキの姿だけだった。
胸は露にされ、スカートの裾もたくし上げられたまま。開いた形で
放り出された足の間からは、乾いた愛液の染みが覗く。それはそれで
豪く扇情的で、もう一度喰っても良いぐらいに、刺激的だった。
俺はそっとロキの額に口付け、笑う。
「いい食糧、手に入れたなぁ……」
殺すよりも腹を満たす。征服して蹂躙して、それを繰り返す事が出来る。
何もかもが、とてつもなく、美味だった。
――――モットモット、喰イ尽クシタイ
だからもっともっと喰ってやる。もっともっと犯してやる。
もっともっと。
軽く耳朶に噛み付く、歯を立てて出血させる。
それは所有の証、だった。

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