自分でも弄ったことの無い清純な秘部は、昨夜の陵辱での痛みは治まっていないはずだった。
無意識のうちに手をジャージの上から当ててみる。
「は…ぁあ……っ」
ぞくっとするような快感が突き抜ける。 それに伴い、何か下着の中がぬるっと濡れているような感じがした。
「…な…なにこれぇ…?」
膝までジャージをさげ、ショーツの股間部に触れてみる。
「やだ……ぁ…!」
そこは既に脚まで濡らすほどに愛液を流し続け、指で軽く押しただけで…
「…ひぁあっ!!」
全身に快感が走った。

「あ…はぁっ!……んぁあっ!……いや…いやぁ……っ!」
ベッドの上で獣のように体を重ね合う二人が居る。
上の男はせわしなく腰を振り、高く腰をつきあげた下の女は抵抗できずにシーツの端を掴んで切ない声を枕に埋めてかき消す。
「ユキ……思ってた通り……よく締まるモノもってるじゃん?」
彼は収まりきらないほどの逞しく大きな性器を駆使して、ユキを刺し貫く。
「あぅ……そんなぁ…んく…ッ……ひぃ…」
「かなり鍛えてるだけはあるぜ……痛いくらいに締め付けてきやがる……」
ユキをしっかりと押さえつけ、逃げ場のない彼女に心ゆくまで奥まで挿れる。

くちゃくちゃと粘液質の水音が響き、MZDの前後の動きが早くなっていく…
「あぁあああっ! もぅだめぇええっ!    んんっ!!!」
ユキの全身がガクガクと震えて絶頂を迎える。 これで挿入されてから3回目の絶頂だった。
「また先にいっちまったのかよ……しょうがねえな……」
MZDの上体がさらに覆い被さるようになり、より深くまで突き動かす。
「ぃあぁ…っ! あぅッ! ん! あぁっ! もうだめ…っ! これ以上ぅ…っ! あ… ひ…っ!」
「おら、いくぞっ! しっかり受け止めろよっ! ……うぁ…っ!!」
神はユキの最奥に先端を突き立てるとたっぷりと白濁を注ぎ込んだ。
「あはぁああああっ!! 熱いっ! たくさん…っ!」

「はぁ…はぁ……ユ…ユキちゃが…んっ……あぁ…」
クローゼットの中で、もう一つの切ない喘ぎ声が漏れている。
覗き見ながらモエは右の掌をショーツの中に入れてリズミカルに動かす。
「んっ…ひぁ……ユキちゃ……くぅっ…ん……」
くにゅくにゅと粘着質な音が狭いクローゼットの中に響く。
彼女は自分を慰めるのに夢中で、薄暗いクローゼットの中で影がゆらりと揺れたことに気づかなかった。

「…はぁ…はぁ…はぁ……」
しばらくの間、ユキは指一本動かすこともできなかった。
MZDもユキの隣で横になっていたが、影を使ってベッドサイドにTVモニターとDVDデッキを用意させていた。
何をするのかわからないままユキはそんな様子をぼんやりと虚ろな目でながめる。
「ユキ、あの二人に会わせてやるよ……」
神は一枚のディスクをユキの目の前でひらつかせるとデッキの中に入れた。
「…あの二人……ジュンとシンゴにっ!?」
がば、と跳ね起きてユキはモニターを見つめた。

映し出されたのは、どこかの薄暗いライブハウスの映像だった。
酒と煙草と喧嘩と音楽が危険に絡み合う雰囲気の店内には、挑発的な目つきをした外国人の若者たちで溢れている。
そしてステージにギターをもった二人の少年が姿を現した。
「……ジュン? …シンゴ…?」
ユキは思わず画面に詰め寄り、一秒も見逃さないように目を見開いた。
「そこは…ロンドンのナイトクラブの中でも、かなりヤバイところだな…くくく…」
MZDは含み笑いをしながら、映像に釘付けになるユキを眺めていた。
ひさしぶりに見た彼らは…少しやつれた様にも見え、明らかに目つきが鋭くなっていた。
ユキの目から涙が一粒零れ落ち、たった一言だけ呟いた。

「………あいたかった………」

あれだけ憎かったのに…あれだけ恨んだのに…口からでてきた言葉は自分でも信じられなかった。

そして、モニターの中では一斉に怒声や冷やかしの言葉が二人に浴びせられる。
それだけではなく、荒っぽい客たちは演奏を阻止するかのように紙製のコップや皿を次々と二人に投げつけた。
「面白いだろ? この店はしょっちゅうミュージシャンが病院送りになるから食器は全部、紙なんだぜ」
いくら紙とはいえ、中には飲み残しや残飯もある。 ジュンとシンゴの服が炭酸の抜けたビールに濡れ、髪にナッツの殻が絡みついた。

二人はそれを無視するかのように無言でギターを構える。
だが、演奏を始める寸前、誰かが投げたトマトソースとチーズがたっぷりのったピザがシンゴの顔にべたっと貼り付いた。
「BINGO!」 誰かが叫び、場内は大きな笑い声に包まれる。
「ひ、ひどい……やめてぇっ!」
既に過去の出来事の録画だということ忘れ、ユキは画面に向かって叫んでいた。
昔から少し短気なシンゴは、路上でちょっと酔っ払いに絡まれただけでギターを投げて喧嘩を始めていた。
もし、こんなところで喧嘩を始めたら生きて帰れない……ユキの顔が青ざめていく。

しかし、シンゴは首を振って冷めたピザを振り払うと冷静にギターを爪弾き始めた。
ジュンもそのあとに続いてギターを弾き始める。
場内のブーイングは最高潮だったが…少しずつ少しずつ静まり返っていく…
彼ら二人の演奏する曲は…「While My Guitar Gently weeps(僕のギターが静かに泣くときも)」
イギリスのロックファンなら知らないやつはいないほどの国民的名曲。
それをこんな場所で黄色い肌の十代が演奏する。 頑固者たちの怒りを買って、翌朝に死体にされても当たり前な状況。
だが、客たちは声を発せなかった。 魂を吐き出すような声、切なく胸をかきむしるギター…

『日本に帰りたい…』 『愛する人に会いたい…』
ユキには彼らの声にならない声が聞こえた。 今すぐにでも彼らのもとへ飛んで行きたかった。
…だが、さらに強い想いがユキの心に届いた。

『だけど、俺たちは…もっと…もっと強くなりたい……』

そんな彼らが遠く、あまりにも遠く感じた。

そして画面からは数曲演奏を続ける二人の様子が映っている。
場内で彼らに拍手を送るものはまばらであったがブーイングをする者は一人も居なくなっていた。

ユキは食い入るようにモニターを見ていたので、知らずうちに四つん這いになっていた。
その腰をMZDは掴むと肉茎を秘部にくちゅくちゅとこすり付ける。
「…ひぁっ! だめ…! 最後まで見せて……」
ユキは後ろからの行為を拒むように、身体を引く。
そんな彼女の目の前に、背中越しから彼は一枚のチケットをひらひらさせた。
「これ……飛行機の…チケット?」
「そうだ、ロンドン行きのチケットだ」
反射的にユキはチケットに手を伸ばす。
しかし、彼の影によって思うように身体を動かすことはできなかった。
「おねがい…… その券を…その券を……」
身動きが取れなくても彼女は必死に腕を伸ばそうとする。
MZDは苦笑しながら彼女の背中に言った。
「おい、慌てるんじゃねえって……決めるのはまだ早いぜ……」
彼はもう一枚、別のチケット取り出し、先ほどのチケットと並べて見せた。
「え…? ロサンゼルス…? 同じ日付……」
「そうだ、ここにお前を待っているやつがいる」
そう言われてもユキには全く見当がつかない。 誰なの?と消えそうな声で呟いた。

MZDがMDコンポに影を伸ばし、電源を入れ、再生を押す。
スピーカーから流れてきたのはダンサブルなディスコサウンドだった。
「これな…おまえの曲だってよ……あるプロデューサーが一晩で作ったそうだ」
「……ア……アイス…?」
自分の野望のために何度も利用した男の名前を呟く。
「あいつ…このオーディションの初日に、すげえ興奮して俺んところに電話してきやがった…」

『聞いてくれMZD、ついに見つけた! 絶対すごいシンガーになるよ彼女は!』

『こんなこと初めてだよ……彼女を見てるだけでメロディが湧いてくるんだ……』

『ふわぁ 夕べは一睡もできなかった……でも…いい曲ができたよ…早く聞かせたいな!』

『……僕は……最低だ………欲望に勝てなかった……』

『……どうしたらいいか…わからない……このままじゃ……彼女がダメになる……』

『MZD…僕を……スタッフから外してください……これ以上、彼女の道を外し続けたくない……』

『どうか…彼女に……間違いを気づかせてください……MZD…あなただけが頼りです……』

『このMD……彼女にあげてください……タイトルは…【骨までトゥナイト】です』

流れ続けるアップテンポの曲……しかしこの曲に込められた想いがユキの頑なな心を氷解させていった。

その時、クローゼットの引き戸が音をたてて開いた。
「あ…あっ……!!」
突然の出来事にモエは思わず身を縮め、戸を開けた人影に怯えた目をむけた。
「ふふ……大人しく病院にいると思えば……こんなところで覗きながら何してんだ…?」
モエを見下ろしながらMZDは可笑しそうに笑った。
「ご、ごめんなさい! だ…誰にも言いませんから…」
モエは謝りながら必死に下着とジャージを腰に上げようとする。
だが、焦って足を縺れさせて思うように身動きが取れない。
MZDは無言で、そんな彼女の手を掴むとクローゼットの外に引きずり出した。
「きゃぁああっ!」
モエの悲鳴にユキはクローゼットの方向を向く。
「ユ…ユキちゃぁ……」
「……あなた…何してるの?」
恥ずかしさで泣きそうになっているモエを強引に手を引いて連れていく。
そして、ユキが放心したままのベッドの上にモエをどさっと放った。
「あっ…!」
「……モ…モエ…!? あなた…なんで…?」
ユキは突然現れたモエの姿を見て驚いた。 しかも彼女は下半身をむき出しにしたままだった。
「くく…ずっと俺たちを覗いていて…我慢できなくなっちゃったんだよな?」
「いやぁああ…そったらもん……お願い……言わないで……!」
「デビュー前に…ちゃんと躾をしておこうか…ククク……」

そう言うとMZDはモエのジャージの上着に手をかけ、ジッパーを引きちぎるようにして胸元を裂き開いた。
「きゃあああぁぁっ!!」
白い肌と、胸を押さえつけるタンクトップが現れた。
MZDは無情にもタンクトップをを片手でめくると、モエの幼い顔のわりに豊かな胸がこぼれ落ちた。
「あ…あぁ…や…だ……こっぱずかしい……」
羞恥で真っ赤になったモエの耳元でMZDが冷たく囁いた。
「今さらなにが恥ずかしいだ……俺達見ながら自分でしてたんだろ…?」
「…あぅ……ゆるして…」
恥ずかしさでモエの目に涙が滲んでくる。

「大人しくしてろよ……」
膝まで下げられていたジャージパンツと下着を足から引き抜く。
下半身だけは完全にひん剥かれてしまった。
モエの肌からむっと女の薫りがたちこめる。
MZDは淫裂に指を這わせた。
MZDの愛撫は媚薬異常の効果を発揮し、処女の破瓜時にさえ快感を与えるという。
その指を用いてねっとりとモエの内部へ侵入を始めた。
「ひ…! そこ…っ!」
そして彼女の両股を大きく拡げさせ、その秘部をむきだしにする。
「はは、よっぽど興奮してたんだな…もうどろどろじゃねえか?」

ゆっくりと指が前後すると、淫裂よりとろっと透明な液が滲み出し、モエの全身がほんのりと赤みを帯びる。
MZDの指はそれすらも神のみに許された能力なのか、モエを完全に虜にした。
「ぁあっ…だ…だめ……っ」
間断ない快感にモエも股間をを手で押さえ、足で踏ん張り高く突き上げた腰が宙でひくひくと痙攣する。
「ああっ!ああんっ! んあぁあっ!!」
自らを翻弄する快感に耐え切れず、ついにモエは昇り詰めた。
指の間から熱い液が噴出す。 そのまま失神直前にまで上りつめている。
神はそれを見つめると見えない力でモエの体を引き寄せる。
「はぁっ はぁっ はぁっ……う……」
モエは肩で息をし、まだ全身に絡みつく快感か逃れようとしている。
「完全にほぐれたみたいだな、それじゃあ……いただくか……」
そしてMZDは浮きあがった腰にそのまま身体を割りいれ、狙いを定めるとゆっくりと突き入れた。
「…う……ぅあああっ! だめっ! わたし…っ! は…はじめて………っ!!」

KINGサイズのベッドの上、一人の女は端で放心したようにぐったりと横たわり、もう一人の女は男に覆いかぶさられながら必死に抵抗

をしている。
「おねがい…やめて……ぇっ!」
モエの秘部は濡れそぼっているとはいえ、あまりにも大きなMZDを受け入れられるものとは思えなかった。
事実、肉茎はモエの膣の半分ほどしか挿入しきれない。
「いやぁ……っ! もう無理…ぃ……痛い……痛い…よぉ……っ!!」
だが、神はニヤっと口元で笑うと容赦なく腰を動かす。
「ふふ………初体験ってやつはどうだ? ん?」
神の性器は少しずつ少しずつ、より深くモエの中に埋没していく。
静かな部屋に響く粘液の絡み合う音。
「いやぁっ! もうだめ……ぇっ!! ユキちゃ…ユキちゃたすけ……て……」
MZDの腕の中で激しく身体を揺すられながら、ユキにむかって視線をむけ、弱々しく手を差し伸べる。
しかし、ユキにはどうすることもできなかった。
「さぁ……そろそろいくからな……んっ!」
ひとしきり腰を突き入れるとMZDは勢いよくモエの中に放出した。
「あひ…っ! 出さないでぇ! んあぁ…っ!!」
嫌がる彼女の体内で肉茎を痙攣させながら精を注ぎ込むと、白い粘液が絡みついたままゆっくりと引き抜く。
二人はベッドの上でもつれ合うようにしていたが、モエの疼きはまだ納まってはいないようだった。
「う…うぅ……んぁ……」
モエは虚ろな目のまま、か細い嗚咽のような声を出しながら、時折背中がぴくっと痙攣している。

MZDはユキのほうに視線を送る。
彼女はどうすることもできず、現実か夢かもわからぬように、ただ成り行きを見守っていた。
「じゃあ、お前の出番だな」
MZDがサングラスをずらすと目が一瞬輝いたように見えた。
その輝きを直視してしまったユキの体は徐々に熱を帯びてくる。
「……え?」
そして身体の自由を奪っていた影がしゅるしゅると引いていった。
「お前は……もう逃げられないからな……」
「くっ……」
ユキは必死に湧きあがる衝動を抑えようとしたが、いつまでも堪えきれるものでもなかった。
押し寄せる快感に、秘部に指を当てて愛撫をしはじめた。
「ん……くぅんっ!」
MZDはベッドから降りると、息を荒くしたままのモエに囁いた。
「まだまだ…やり足りないだろ?」
もうMZDに逆らうことが出来ないモエは首を大きく縦に振り、まだ放心状態のユキに近づいていった。

「も…モエ…?」 
「ユキちゃ…わたしぃ……んっ…」
モエはユキにのしかかり口を吸い、手で秘部を愛撫しはじめる。
「んは…ぁあ……モエ……だ…だめぇ……あふ…っ…」

ユキもそれに応えるようにユキの唾液を吸い返して、身体をくねらせた。
「んあぁっ!」
モエの指が熱い愛液が溢れるユキの秘部の奥までくぐる。
「ユキちゃのここ……こんなにびちゃびちゃさ、なってる…」
「だめ…だめぇ……息ができなくなる……」
モエはユキの脚の間に顔を埋め、小さな舌で絶え間なく湧き出る愛液を啜り取る。
ユキの耳にぴちゃぴちゃと仔猫がミルクを飲むような音が聞こえてきた。
「モエ…きもち……い…んんっ!」
ユキはモエの頭を押さえて激しく股間を押し付けた。
切なげな吐息が、口唇と舌で加える愛撫によって大きな喘ぎと変わっていく。
気がつくとモエの股間からも先ほどの白濁とともに愛液が流れだしている。
やがてモエはユキの秘部に舌を這わせながら、次第に快感を抑えきれず、自らの腿と腿を切なげに擦り合わせ始めていた。

今、最上階のロイヤルスィートのベッドの上では二人の女が淫乱さを競うかのように艶声をあげ、互いの身体を撫で、弄り、舐めあい、
果てには指先が皺になるほど愛液にまみれあっていた。

「いいものやるよ、ほら」
MZDはどこからか巨大なディルドがついた皮製の下着を取り出してモエ放ってよこした。
「……これ…なんなの…?」

「二人が一つになるための……な?」
モエはじっとそれを見つめ、こくっと小さく喉を鳴らす。
ユキも怯えと期待が混ざった目で玩具を持つモエを見つめた。
醜悪にすら見える股間部の張型は、あまりにも大きな男性器を細部にまでリアルに再現していた。
ディルドの裏側、装着者の股間にあたる部分には小指ほどの突起がついている。
「でも…こんなの……ユキちゃが壊れちゃうべさ…」
モエは躊躇う(ためらう)ようにして、それをMZDに返そうとする。
「甘えんなよ…お前は選ばれた人間なんだ」
「…え? だ……だどもさ…」
「お前がユキを貫け…自分が優位であることを思い知らせろ」
「…いや……そっただことぉ……できないしょ…?」
「ここでお前がそうしないと、ユキはいつまでも負けを認めない…お前も甘いままだ」
MZDの声は冷気を含んだように二人の背筋を震え上がらせる。
「二人とも仲良く芸能界で抱き合って死ぬか? いやなら二人とも壁を乗り越えな…」

「………ユキちゃ…」
モエは意を決し、自らにディルド裏の突起を挿入し、下着部分を腰に巻いてベルトを締めた。
「んっ!」
「モエ…あなた……」
可憐な顔に似合わない人造の男性器がモエの股間にそそり立つ。

「ユキちゃ……」
モエはユキの背中から抱きしめるようにして横たわる。
手を回し、ユキの弾力のある胸を揉み、自身の胸の先端も背中に擦り付けて快感を得る。
そして冷たいディルドがユキのおしりに押し付けられた。
「ひ……ぁ……」
ユキは怯えた声を上げる。
「い…いくよ…? ユキちゃの中に……」
ユキの片足をぐいっと持ち上げ、先端で狙いを定めると腰を前に進め後ろから貫く。
「いっ……んあああっ! ああっ!」
「んっ! ユキちゃ…ぁっ!」
二人はひとつに繋がった。
モエにはユキをいたわる理性が残っていたのか、最初その動きはゆっくりと遠慮したものであった。
「あ…あん……あひ……」
「ん…ん…んんっ…」
だが、次第に快感に耐え切れなくなり、激しく腰がうねり出す。
モエももはや快感が理性を完全に凌駕し、ぎこちないながらも男のように腰を揺り動かした。
「あっ…モエ……すご…ぃ……あっ…大きぃ……っ!」
「ユキちゃ…動くと……くぅ……っ!」
その動物的な体位でモエは激しく快感を貪るように腰を振る。
二人ともあどけなさの残る少女同士であるため、MZDの目の前で繰り広げられる行為は、
まるで男が女を犯す図よりもさらに淫らなものにみえた。

「んあぁっ!」
モエがディルドを引き抜くと、ユキの淫裂から愛液が飛び散り、ベッドを汚す。
ユキの肩を押して仰向けに寝かせると、大きく脚を開かせてその間にモエは入りこんだ。
「わたしぃ……ほんとは…ユキちゃのこと……」
「……え? …モ…エ……?」
ユキの言葉を待たず、モエは男のように中に激しく突き入れる。
「んああっ! はぁああんっ!!」
「んんっ! ユキちゃぁ! もっとぉ!!」
ユキの両足を揃えて抱きしめ、上から下に向かって突くように動く。
それはまた膣内の突起によって自分も絶頂を迎えるためにほかならない。
モエの全身は汗を撒き散らしながら大きく上下した。
「んっ! んくっ! ん……あはぁああっ!!」
そしてやがて二人の秘部が密着するほど激しく突き上げあい、同時に絶頂に達した。
「んあっ! あ…あいして……る……んんぁああああっ!!!」
ぎゅうっと抱きしめあいながら、声を涸らしてまで二人は悦声をあげる。
MZDはそれを宙に浮き、胡坐をかいたまま始終を見ていた。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
薄暗い部屋に荒い息遣いだけが残り、二人とも脱力してベッドに沈みこむ。
もう寝返りをうつ余力さえも残されていなかった。

「…いい顔になったじゃねえか?」
MZDはユキの顎を指でなぞりながら囁く。
「純真…二人からあの表情を引き出すのに一年かかった…なんでわざわざ、二人からお前を引き離したかわかるか?」
「………」
「あのまま仲良しこよしで街頭に立ってるか? いつまでたってもアマチュアのままだぜ…」
ユキは目を閉じて唇を噛んだ。
「そうそう、ロスの方も甘く見るなよ…日本から援助は一切しねえからな」
「…え?」
「はははは! 自力で全米デビューするまで帰ってくるなよ? アイスと二人で地獄見てきな…!」
MZDはもう一度、二組の航空券をユキの目の前にぶら下げた。
「それから…このまま日本でオーディションを荒らし続けるのも一つ……」
ユキは弱々しく券に手を伸ばす。
「さあ、ロンドンで仲良しトリオ復活か、アメリカで飢え死に寸前まで歌うか、日本で裸の女王様になるか…お前が選びな…」

『……わたしも……強くなりた…い………』
そして…しっかりと目を開けてユキは一組のチケットを握り締めた。

<エピローグ>
一ヵ月後。
国際空港を大きなスーツケースと共に歩くユキがいた。
彼女の周りには誰もいない。 ユキは一人で慣れない搭乗の手続きや大きな荷物と悪戦苦闘していた。
旅立ちの日、誰も彼女を見送る者は居なかった。 ユキは出発を誰にも告げなかったからだ。
家族は誰も来ないとわかっていたし、友達といえるような人物もいない。

ロビーにある大きなモニターから『ファーストステップ』が流れる。
飛行機の発着を待つ人々が見上げて話題にしているのをユキは歩きながら眺めていた。
今日がモエのデビューの日…あれから一ヶ月間、MZDプロデュースの大型新人と大々的にプロモーションされ続け、
モエは世間から最高潮に期待や注目を集めていた。
今夜はデビューコンサートが武道館で行われる予定で、今頃はリハーサルの最中であろう。
モニターにアップに映された大きなモエの笑顔を見上げてユキは微笑を返す。
しかし、その笑顔は穏やかで卑屈さや皮肉の色は全く無かった。

搭乗案内のアナウンスが流れる。 ユキは再び歩きはじめ、急ぎ足でゲートへ向かった。
空港内は春休みのせいか学生同士や家族旅行の人々でかなり混雑していた。 人の波に呑まれてゆっくりと進んでいく。

「待って…! …ユキちゃあーっ!!  まってぇ!」

驚いてユキは声の方に振り向く。 ゲート前のロビーにものすごい人だかりができていた。
空耳でも聞き違いでもない。 モエがこっちに向かってくる。 ステージ衣装のドレスのまま…人だかりをかき分けながら真っ直ぐに。
話題で持ちきりのアイドルの派手な出現に周りは興奮し、人だかりはさらに大きくなっていく。
「ば…ばかっ! なんでこんなところに来てるのっ!!」
ユキも人波に流され続け、立ち止まることができない。 精一杯大きな声でモエに叫んだ。
「ユキちゃ…がんばれ! 負けないで……がんばれーっ!!」
もみくちゃにされながらモエも負けずに大きな声で叫ぶ。 そして最高の笑顔で右手の親指を立てた。
「……ほんとに……最後まで…おせっかいなんだから……」
ユキの目から、ぽろっと涙がこぼれる。

「おぼえといて! おまえなんかすぐに追い抜いてやるから! だから……だから…モエもがんばれーっ!」
それだけ声の限りに叫ぶとユキはゲートの中に流され、モエの姿を見ることはできなくなった。


ユキを乗せた飛行機は大空へ飛び立つ。
ありがとう……
小さくなっていく日本を窓から見ながらユキは呟く。
……もう迷わない……これがわたしの選んだ道だから。
必ず日本に帰ってくる。 そしたらもう一度勝負ね。

それまで………。

<END> 

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