ユキはホテルの近くにあるファミレスに連れて行かれた。
時間はもうすぐ深夜の12時になろうとしていたが、街の中心に位置するその店は多くの客で賑わっていた。
『……わざわざこんな人目につく所にくるなんて……色仕掛けは無理か……流石に……』

もちろんあの格好のままで外に出るわけにもいかず、Tシャツの上にコートを羽織った。
まだデビュー前だがポプヤンでちょっとした有名人のユキは、用心深くニット帽をまぶかに被って周りに気づかれないようにしていた。
そしてウェイトレスに案内され奥の4人がけのボックス席に向かい合わせに座り、MZDはコーヒーを2つ注文した。

「……まったくアイスのせいで、忙しいったらねえぜ…いきなりばっくれやがって…」
煙草に火をつけながらMZDはぼやいた。
「……あの……アイスさんから…私のこと何か聞いてますか……?」
ユキは今朝から一番気になっている事を質問した。
「別に………面白い奴がいるって言ってたけどな……」
ふぅ、とユキの肩から力が抜けた。 だが、次に聞いた言葉は全く予想もしていなかった。
「さて、疲れてることだし……さっそくヌイてもらおっかな?」
おしぼりで手を拭きながらMZDがさらっと言った。
「…え!? …こ、ここで!?」
ユキは思わず大声を出してしまい、ちょうどコーヒーを運んできたウェイトレスを驚かせてしまった。
「…ご、ごめんなさい…」 ユキは小さくウェイトレスに謝り、座りなおす。
そんな様子を楽しそうにMZDは見ていた。

「…もう……冗談はやめてくだ……ひっ!?」
ユキは息が詰まった。 テーブルの下からジイイイイッとジッパーを下ろす音が聞こえてMZDはごそごそと手を動かしている。
「…俺? 本気だけど?」

ユキがまさかと思った瞬間、テーブルの縁とMZDの間に赤い色をした棒状の肉茎がにょきっと現れた。
「…わ…あ……やっ…いやっ……」 ユキは慌てておしぼりを広げて隠す。
動転した彼女の行動にMZDはけらけら笑った。 
「おいおい、隠してどうすんだよ!」
ユキは必死に隠しながら周囲を見わたした。 まだ誰も気づいていないようだ。
「はぁ…はぁ…だ、誰かに見られたら…!」 
MZDはニカッと笑い、困りきった顔のユキに告げた。
「んじゃ、ルールな? 今からあの時計で12時半までに……」
壁にかかった時計を指差した。 時刻は12時08分を指している。
「俺をイカせろ」  

「……!……む……無理です……こんな所で……部屋でしません? ね? お願い……」
顔を真っ赤にしてユキはMZDに小声でお願いをしたが、聞き入れるつもりはないようであった。
「そ……そんな……」
ユキは目をぎゅっと閉じてどうすればいいのか考えていた。
「ほらほら10分過ぎたよ、急いだほうがいいぜ…」
そしてユキは思い切って目を開くとニヤニヤと笑うMZDの隣に席を移動した。
「…………」
「ま、せいぜい頑張ってな」

「はぁ……はぁっ…はぁ……」 しゅ…しゅ…ずりゅ…ぐしゅ…
傍から見ると、ただカップルが並んで座っているだけの様に見えた。
だが、左側の男のほうは煙草をふかしながら退屈そうにしていて、右側の女のほうは顔を真っ赤にして俯き、息を荒げながら小刻みに肩が動いている。
まだ誰も気づいていないテーブルの下では……ユキは必死にMZDのペニスを右手で上下にしごいていた。

「ふわあぁぁ……おまえ、へったくそだな……ちっともよくねえぜ……」
欠伸まじりでMZDがユキの頭を小突く。
「……ごめんなさい……」
ユキはまさかこんな所でするとは思わなかったので、あのローションは部屋に置いてきてしまった。
小さい掌で擦りあげている彼の肉茎は、ユキが今まで見たどの男よりも大きく、固く、熱かった。

「おい、あっちのテーブル見てみな」
「…え…?」
ユキが少し顔を上げてMZDが指差した方を見ると、高校生の男の子が3人組で座っていた。
時々こちらをちらちら見ながらニヤニヤ笑っている。
「…ま…まさか……」 ユキは消え入りそうな声で囁いた。
「うーん、完璧気づいちゃいないけど……もしかしたら……なんて思ってんじゃない?」
「ぃゃ……もぅ……ぃゃ……」 ユキは思わず手の動きを止め、小さく首を振った。
「ほら、あと10分くらいだぞ……ちっ…根性ねえな……」
「おねがい……もう許して……」 ユキは潤んだ瞳でMZDを見つめる。
「…しょうがねえなぁ……」 いきなりMZDはスカートの中に手を入れた。

「…きゃうっ!!」
その声に比較的近くのテーブルの視線が集まる。
ユキは自分の手で口を押さえ、テーブルに顔を伏せた。

「ん……んふぅ……んっ……んむぅ……」
MZDの手は太股をゆっくりと撫でながら這い登り、ショーツにたどり着く。
布地の上から敏感な割れ目にそって指でなぞるように往復する。
「ほら、足開きな」
…ぐいっ…シュッ…シュッ…シュッ…ちゅぷっ…にちゃっ……
「んっ……やあ……こんなところで……いやぁ……」
指が動くたびに頭の芯がぼうっと痺れる。
ユキは小刻みに震えながら、声を出さないように必死に耐えた。
「おいおい、俺ばっかやらせんなよ」
MZDに促され、ユキは右手の動きを再開した。
ずりゅ…ずりゅっ…ずりゅっ…ずしゅっ……
「おっ…さっきよりよくなったじゃん…」
まるでユキの手はMZDの指と連動しているように動き、お互いの性器に刺激を与えあった。
MZDの指が足の付け根から布をくぐり、しっとりと濡れた粘膜を直接なぞる。
ぐちゅ…にちゅ…くちゅっ…ぷりゅっ…
分泌される体液が粘着的ないやらしい音を上げる。
「ぃゃ…ぁぁ…ゃぁぁ……」
MZDの指が、淫裂から顔を少し覗かせた蕾を探し当てると、しつこく指先でくりくりと押し潰した。
ぷつっ、こりっ、くりっ、くりっ……
「んあっ…! はぁっ…くはぁっ……!」
テーブルに伏せたユキの上体がびくっと跳ねる。

その時MZDが大声をあげた。
「すいませーんっ! コーヒーおかわりー!」
驚いたユキが、がばっと顔をあげるとウェイトレスがポットを持って近づいてきていた。
「いやあっ! こないで! いらないから!!」
ユキの剣幕にウェイトレスが戸惑う。 一気に店内全てのテーブルの目がユキに集中した。
「あ……あ…あぁ……」 ユキはきょろきょろと周りを見る。
死にたくなるほど恥ずかしくなったユキは、周りに……お騒がせしました、と会釈し、
「おかわり…いいです……眠れなくなっちゃうから……」と引き攣った笑顔でウェイトレスに言った。
「だってさ、ごめんな」 とMZDも合わせた。
少し不思議な顔をしていたが、やっとウェイトレスが離れて行き、周囲の客の雰囲気も元に戻りつつあった。

「……はぁ…」
だがユキが安心して溜息をついた瞬間、突然、MZDの指が淫裂を割り開いて、中指が膣にぐっと侵入する。
……ヌルウゥゥウゥゥっ!
「いっ…!? 痛あぁっ!!」
突然の股間の激しい異物感に、ユキは大声で叫んで立ち上がってしまった。
また全員の視線が一気にユキに集まった。

「……な…なに見てんだよっ!! 見るなあっ!!」
顔を真っ赤にして泣きながら叫ぶと、ユキはまたテーブルに顔を伏せた。

────なんか変じゃない? あの娘。
────…かわいそうに……若いのに……
────さっきからうるせーな……基地害か?
────おい、あんま見るとあとで刺されるよ。
────まさか…あの二人……アレしてんじゃない?
────うわ、大胆ですねぇ……
ひそひそとあちこちで囁かれたが、しばらくすると周囲も無関心を装い、それぞれの会話や食事を続けた。

「う…ぐすっ……もう…いいでしょ……? う…うぅ……何が……何がしたいの……?」
顔を伏せながらユキは恥ずかしさと口惜しさで泣きそうになっていた。
だが、MZDは無慈悲に告げる。
「…のこり5分……どうすんだよ? あきらめるのか?」
「おねがい……なんでもするから……」
「…52番……お前は……何が望みだ? ん?」
MZDはユキの耳許に柔らかい声で囁いた。
「……負けたくないの……」
潤んでいたユキの目が鋭さを帯び、口から本音の言葉が出てきた。
「あんな田舎者に……絶対に負けたくない……」
MZDは手を彼女の頭を帽子越しにやさしく撫でる。
「まずは…ここでイカせてみろ…そしたらお前を選んでデビューさせてやるよ。 そ の か わ り 俺の言うことに何でも従う俺専用の玩具(オモチャ)になれ……いいか?」
しばらくユキは黙っていたが、やがてゆっくり顔をあげて時計を見た。
「……あと…あと3分で………イカせればいいのね……? わたしを…選んでくれるのね?」
そしてユキはがばっとMZDの股間に顔を埋め、硬直した肉茎を一息に喉の奥まで吸い込んだ。

んかぽっ…! じゅる…じゅぱっ…!
「…んっ! …んぐっ! …ぅううっ!」
…ぼぶっ…じゅる…じゅぽっ……じゅろ…ずゅっ…
テーブルの陰で、淫らな音をたてながらユキの頭が上下し、小さい唇に極太の肉茎がはげしく出入りする。
「くく……ラストスパートか? 皆見てるぜ?」 MZDは毛糸の帽子をゆっくり撫でながら言った。
だがユキは動きを止めず、唾液でべとべとになった肉茎を舌で丹念に舐める。
ちゅっ、ちゃぷ、くちゅ、れろ…れろ…

────やだ…見て…
────最低……こんな所で……
────通報しました。
────え? なにあれ? マジやばくなぁい?
挙句に何処からか携帯のカメラでシャッターを切る音まで聞こえてきた。

『…もうちょっと……どんなに恥ずかしくても……射精させれば終わる……
大丈夫……顔は見えてないはず……わたしが誰かなんて誰も気づかない……』

「ふぅ……さあ、準備いいか? 全部飲めよ…くおぉっ!」
MZDはユキの頭をぐっと押さえた。
「…も…おんんっ!!」
ビュッ!! ビクク、ビュッ! ビュクビュクビュク……ッ!

喉の一番奥で熱い液体が流し込まれる。
ユキは息が出来なくなったが、MZDに従い、ごくっ…ごくっ…と音をたてて飲み込んだ。
青臭い匂いにむせそうになりながらも、彼女はそっと自分の腕時計の竜頭を爪で引いた。
「…どうだ? ……飲んだか?」
「ん…ぷ……んっ……」
まだ口の中いっぱいに咥えたまま、ユキはこくっと頷いた。

「じゃ、フィナーレだ!!」

突然、床に固定されていたテーブルが、目に見えない力で音を立てて倒れ、MZDはユキのニット帽を一気に剥ぎとった。
コーヒーカップが割れる音と重いテーブルが床に転がる音が店内に響き、ファミレスに居た全員が一斉に音の方向を見た。

「………え?」
ユキの視界が一気に明るくなり、顔を上げると何人もの客と目が合った。
唇の端から白濁液と涎をだだ流し、太くて大きい肉茎を口いっぱいに頬張ったままの顔をみんなが見ていた。

────あ、あの娘…もしかしてテレビにでてる……

「……………………!!!」
その声が聞こえた途端、ユキは顔を両手で押さえ、走って店外へと逃げだした。

「…よっと…すんません、お会計ー! テーブル代と食器代も入れといて!」
MZDはズボンのジッパーを引きあげ、呆然とするウェイトレスのトレイにクレジットカードを指で弾いて投げ入れた。

走り疲れたユキはホテルへと続く沿道を歩きながら、停車している車の窓ガラスに映る自分の顔を見た。
髪はぼさぼさ、メイクは涙と涎でどろどろ、口のまわりは精液でがびがびになっていた。
腕時計を見ると三本の針は12時29分57秒を指したまま止まっている。
彼女はそれを確認して竜頭を押し込むと、秒針が再び時を刻み始めた。
「…ふっ……間に合った…これで…これで…わたしの勝ち……ふふ、ふふふっ……」

ユキは笑っていた。 でも、もう引き返せない……わたしは悪魔と契約してしまった。

一気に人数の減ったホテルの中は静まり返っていた。
いつもなら遅くまで参加者やスタッフ達が集うカフェもロビーも、今夜は人の姿は無かった。
ユキはこれからどうしようかと考えた。
自分の部屋には帰りたくない…部屋にはあいつが居る。 今は絶対に顔をあわせたくない。
そう考えているうちに、自然に足は審査ホールに向かっていた。

そっとホールの扉を開けると歌声が聞こえてくる。
薄暗いホールの奥に目をこらすと、その歌声の主はステージ上のモエだった。
「…あいつ……こんな時間まで……?」
ユキは機材の陰に身を隠した

「 Pink Bird 彼の空で この愛そっと囁いて
   I wish 最高のHappy! いつか ふたり LoveParade 」

モエはユキが入ってきたことに気づいていなかった。 ステージの上で汗の玉をはじかせながら一心に歌う。
 「 PeaceTime 永遠のHappy! 誓う……ぅ…ごほっ! …けほっ! 」
突然、モエは咳き込みはじめた。
ひどい咳が続き、タオルで口元を押さえてうずくまる。

「けほっ…うー…喉がいずい…風邪でないかい…? こほっ! …でも…きっとユキちゃもどっかで練習さしてるべさ…負けられないっしょ…」
がらがらの声で独り言を呟き、ペットボトルの水を喉に流し込むとようやく咳は落ち着いた。
「んっ……ぷは………んじゃ…も一回いくべか…」
口元を拭うとモエは立ち上がり、息を深く吸いこんだ。

「だめよ…モエ!!」 思わずユキはステージに向かって叫んだ。
「え…? ユキちゃ!?」 モエは突然の声に驚き、物陰から現れたユキに目を丸くした。
ユキは駆け寄り、両手でモエの頭を支えて口の中を覗きこんだ。
「…ひどい……炎症が起きてる……もう歌っちゃだめ………喉が潰れるわ……」
自己管理の為に身につけた知識だった。 モエの喉の奥は真っ赤に腫れて気道を塞いでいる。

「し…したっけ! 明日…ユキちゃと…最後の審査っしょ? ごほっごほっ!……悔いが無いようにしたいべさ!」
初めてモエはユキに反論した。 真剣な眼差しで、まっすぐにユキを見る。
「……あなたには…まだ次のチャンスがあるから…今は無理をしないほうがいいわ……」

「次のって?……何言ってるさ? 審査は明日っしょ!? けほっ…ぐ……まだ…決着はついてないべさぁ!!」
モエの気迫に押され、ユキは目を逸らしてしまった。
「……もう…決まってるの……もう……」
そう呟いたユキの目から涙がこぼれた。 なぜ? あれほどの辱めを受けても流れなかった涙がとめどなく流れている。
「…ユキちゃ…?」
ユキの様子の変化にモエは戸惑った。
ユキはモエのジャージの肩を掴み、崩れるように膝まづく。
「お願い……もう歌わないで……」

心の中で『悔いの無いようにしたい』の言葉が重く反響する。
そして汚れきってしまった自分をこの世から消してしまいたい思いでユキの心は押し潰されそうだった。

<続く>

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