ポエットがユーリに抱かれる20時間程前、教会では習慣の朝の礼拝を行っていた。
「…天地を創造しせり、主なるMZD様は…」
もちろんポエットも司祭たちや信徒たちと共に神に祈りを捧げていた。
しかし、その時突然、礼拝堂にMZDが現れた。
「YOっ!みんながんばってっか?」
「MZD様!?」
いきなりの神本人の登場に礼拝堂はどよめいた。
そしてMZDは祭壇の上に登り、行儀悪く足を組むと大声で言った。
「あーご苦労ご苦労…挨拶はヌキな。んーと…ポエットいるか?」
突然呼ばれたポエットは慌てて立ち上がった。
「は…はいぃっ!!」

「明日の朝、帰って来い。大天使にしてやっから」
「ええええええっ!!!ほんとうに!?」
礼拝堂全体に歓声が起こった。ポエットはまだ信じられないと頬を押さえる。
「HAHAHA!嬉しそうじゃん!日の出に帰りの切符やるから寝坊すんなYO!んじゃSeeYou!!」
MZDはそれだけ言うと姿を消した。
「おめでとうございます!本当に、本当によかったですね!」
ぺぺがまるで自分のことのように喜んでいた。
しかし、初めは嬉しそうだったポエットの表情がだんだんと暗くなっていく。
「ポ…ポエット様?どうかされたのですか?」
「…ううん…なんでもないの…ありがとうぺぺ…」
それだけ言うとポエットは礼拝堂を出て自分の部屋に帰ってしまった。


そう…私には時間がないの…お願い…まだ朝が来ないで…お願い…
いつまでも…夜のままで…あなたに抱かれていたい……

暗闇の中で二人のせつない吐息が聞こえてくる。
「はぁ・・はぁ…はぁ…はぁ・・」
ポエットの首すじにキスマークを付けた後、ユーリは胸の膨らみを掌で包み、撫でるように揉みしだく。
さらに乳首、羽根の付け根などの敏感な場所を長い爪の先でくすぐるように愛撫した。
「あ…ユーリ…くすぐったぁい…」
既に天使は全身にうっすらと汗をかいていた。
吸血鬼が乳首に舌を這わせるとそこはもう、舌を跳ね返すほど固くなっていた。
「あ…あぁん…だめぇ…!」
尖った牙の先で乳首の先を軽く噛むと天使の体がびくんと跳ねた。
「やぁあんっ!」
刺激を受けるたびに、快感の電流がポエットの体に流れる。
だんだんと天使は愛しい人の愛撫で目がとろんとしてきた。
「ユーリ…もっと…もっとぉ…」
シーツをぎゅっと掴んで、次にくるユーリの攻撃に備えた。

ユーリは全身を愛でるようにゆっくりと愛撫すると、天使の身体はぴくんぴくんと反応する。
そして、ついに天使の性器にユーリの指が到達した。
「…あ……いや……」
割れ目を指先でなぞると愛液が溢れ、指をしっとりと濡らした。
「…んんっ!……ん…きゃん!」

ユーリはポエットの足を持ち上げると、自分の両肩に乗せた。
「あんっ!…ユーリ!?…」
ポエットの性器がユーリの顔の前に晒け出される。
「やぁあっ!…はずかしい…」
天使は顔を押さえていやいやをした。
ユーリは顔をゆっくり降ろし、割れ目にそっと口を付けた。
「あ…あ…ひっ……!」
舌を使って溢れる愛液を舐めとる。
舌が膣の中で動くほど愛液の量は増え続けた。
「あああぁん!だめぇ!…んあっ!」
ぴちゃぴちゃ…ちゅるっ…と淫らな音が下半身から響いてくる。

ユーリは、まだ未発達の敏感な「芽」を唇ではさみ、舌先ではじくように舐める。
「あああぁぁっ!!だめっ!だ…めだってば…!お願い…!!」
昇り詰めるようにポエットの頭の中がまっ白になっていく。
「いいから来なよ。全部受け止めてやる」
ポエットはそのユーリの一言で、わずかに残っていた自制心が飛んだ。
「あ…あ…あはぁあぁっ!!」
ユーリの頭を抱えこみ、首に足を絡めつけ、全身を硬直させてポエットは絶頂に達した。
そして全身の力が脱けて、くたっとベッドに沈み込む。
天使は生まれて初めて、快感の絶頂を体験したのだった。

ユーリがもう一度ポエットの身体を抱きしめた。
耳元で、消えそうな声でポエットが囁く。
「…ごめんね…大きな声だしちゃって…エッチな娘だって思った…?」
天使の髪を撫でながら吸血鬼が応える。
「いや……かわいくって…噛みつきたくなったよ…」
顔を赤くした天使は吸血鬼にキスをせがんだ。
「ユーリ…ん……」
吸血鬼は唇を天使に重ね、舌で愛を確かめ合った。
身体を重ね合って口づけをしながら、ユーリの身体がポエットの足の間に割って入り込む。
天使の濡れた性器に、熱くて固いものが押しつけられた。

「…んんっ…!」
二人は性器を押しつけあって、ゆっくりと動かした。
「はあ…はあ…はあっ…はぁっ…」
二人の息が荒くなっていく。
ユーリは更に固く研ぎ澄まされ、ポエットは愛液を分泌して受け入れる準備をする。
「ユーリ…来てぇ…」
ユーリは自分の性器に手を添え、ポエットの性器にあてがった。
「…やさしく…してね……」
小さいポエットの膣にユーリがゆっくりと侵入する。
「んっ…ああぁっ!!」

「…痛いか…?無理はするな…」
ユーリが心配そうに天使の顔をのぞき込む。
「はぁっ…はぁっ…だ…大丈夫!…来て!」
言葉とは逆に、ポエットは涙を流しながら必死に耐えていた。
ユーリはゆっくりと出し入れしながら様子を見る。
「ああっ!あうぅっ!ユーリ…うぁ…ああ…っ!」
ポエットの中に、ユーリはなんとか半分ほど入ることができたが、やがてゆっくりと引き抜いた。
「…あぁんっ!……ユーリ……はぁ…はぁ…なんで…やめるの…?」
ユーリは天使の顔を見つめ、答えた。
「…今日は無理だ…痛みに苦しむ顔は見たくない…」
ユーリは身体を離し、ベッドの縁に腰掛けた。
ポエットは跳ね起き、ユーリにすがりつく。
「いやっ!わたし大丈夫だもん!お願い…止めないで…」
「…まだお前には早い…今日はここまでだ…」
ユーリは慰めるようにポエットに言った。
その時、午前4時を告げる大時計の音が聞こえた。もうすぐ夜が明ける…。

やっと想いが通じたのに、朝が来たら行かなくちゃいけない…
…ユーリ…ここまで来るの、すごく大変だったんだよ…


MZDが現れた日の夕方、教会では賑やかにパーティの準備が進められていた。
ポエットがホワイトランドへ帰る為のお別れパーティだった。
しかしポエットは、朝の礼拝からずっと部屋に閉じこもったまま出てこなかった。
ぺぺが心配して部屋をノックしようとしたその時、中からポエットの泣き声が聞こえてきた。
「う…う…ユーリ…うぅ……あいたい…うう…ユーリ……」
思わずノックの手を止めたぺぺは踵を返すと、夕暮れの中、市場へむかって走りだした。

「えーっ…と…トマト買ったッス…ハムも買ったッス…」
活気にあふれた市場の中を、お買い物メモを見ながらアッシュがいったりきたりしている。
そこへ市場中を探し回り、息を切らせたぺぺがアッシュに叫んだ。
「はあっはあっ……あ!!…いた! おい!犬男!!」
「だだだだ誰が犬ッスかッ!?…あっ!おまえは教会のペンギン小僧ッス!!」
「いいから!僕の話を聞いて!時間がないんだ!!」
「うるっさい!!怪物は晩御飯も買うなって言うッスか?」
ぺぺは聞く耳のないアッシュに飛び掛っていった。
「いいから聞いてっ!!ポエット様が…ポエット様がっ!!」

ぺぺの剣幕でアッシュの持っていた包みからトマトが飛び出す。
そしてトマトが地面に落ちる寸前、空中に手袋が現れトマトをキャッチした。
「ヒヒッ…どうやら、ただ事じゃないみたいだねぇ…ヒヒヒッ…」
トマトをボールの様に掌でもてあそびながらスマイルが姿を現した。

すっかり日が沈み、ユーリが目をさますと城には誰の気配もなかった。
「…アッシュ…スマイル…?まだ帰ってないのか…?」
食堂に行ってみるとちゃんと食事の用意はしてあったが、食器の近くにメモが置いてあった。
『ユーリおはようッス。
 悪いッスけど今日はスマと朝までカラオケに行ってるッス。
 あ、最近物騒だから絶対に留守にしちゃダメッスよ。
 しっかり留守番頼むッス。では。
 PS.晩メシは1分レンジでチンするッス   アッシュ』

ユーリはメモを丸めるとゴミ箱に投げ捨て、窓の外を見た。
「…カラオケ…ふん、くだらん…」
そう言うとユーリはトマトソースのパスタの皿をレンジに入れた。

その頃、教会ではパーティが始まっていた。
賛美歌を歌い、ワインで乾杯し、教会に集まったすべての人々がポエットを祝福する。
しかし、座の中心に座らされたポエットはやはりどこか寂しげな表情だった。
「…ふぅ…そういえばぺぺは何処に行ったのかしら…今夜でお別れなのに…」
その時、礼拝堂の玄関から悲鳴があがった。
「きゃああああああっ!オオカミよおっ!!」

会場にいた全員が玄関に注目すると、細身だが大きな狼が一匹、唸り声をあげていた。
「うわぁっ!!噛み殺されるぞ!!」
とたんに会場内は大混乱となる。
我先に逃げ出そうとするが、玄関を狼に塞がれパニック状態となった。
「きゃっ!みんな落ち着いて!!」
ポエットは逃げまどう人達に流されながら、狼の姿を見た。
「…え?あの数字の3のような目……まさか……」

そして、人ごみを掻き分けて教会を守護する警備兵たちがやっと到着した。
「総員構え!撃てっ!!」
警備兵達はオオカミに向けて銃を構え、一斉に発射する。
うおおおおおおおぉぉぉぉんんんっ!!!
オオカミは一声吼えると素早く跳びまわって弾丸をすべてかわした。
そして壁を蹴って大きくジャンプし、警備兵たちに飛び掛かった。
「うわぁっ!!来たぞっ!」
追い詰められた警備兵たちが銃を乱射すると至近距離で狼の腹部に何発か命中した。
「…やったか!?」
がるるるるるるるぅぅぅぅっ!!
だが狼は、命中した弾丸を皮膚ですべて跳ね返した。
そして狼は警備兵達の目の前で立ち上がり、口を開くと人間の言葉を発した。
「こんな弾で…満月のオオカミが仕留められると思ってるッスか!?」
「わあああああ!!化け物だあああっ!!」

その声を聞いてポエットは確信した。
「アッシュ!!」
次の瞬間、何者かがポエットの腕を掴んだ。
驚いて振り返ると、なんと空中に手袋が二つ浮いていた。
手袋の一つは腕を掴み、もう一つが人差し指を立ててポエットの唇にあてた。
「ヒヒッ…しーっ…ヒヒヒッ!」
「スマイル!!」
手袋が包帯を取り出し、巻きはじめると透明だった身体に色が徐々に戻りスマイルが姿をあらわした。
「ごぶさた!の挨拶は後ほど…ささ、急いで…ヒヒッ」
そう言うとポエットの手を引いて大きな階段を上りはじめた。
「ス…スマイル…そっちは鐘楼の入り口しかないわよ!鍵がかかってて行き止まりよ!」
「ヒヒッ…いいからいいから…今夜の主役が細かいこと気にしない…ヒヒヒッ!」
しかし階下から警備兵の怒鳴り声が聞こえてきた。
「おいっ!怪しい奴がいるぞ!!」
「ポエット様が人質になっている!!」
「取り押さえろ!!!」
とたんに何人かの警備兵が階段を駆け上ってきた。
「きゃあああっ!!」
驚いてポエットは立ち竦んでしまったが、スマイルは背中を押して先に行くように促した。
「ヒヒッ…お客さんの到着だねぇ…先に登っていきな」
「でも…スマイル一人じゃ…捕まっちゃうよっ!」
「だいじょうぶ!ヒヒヒッ!!」
そう言うとスマイルは包帯をほどき始めると瞬く間に透明化し、姿を消した。

「くらえ!ギャンブラーパンチッ!!」
見えない壁にぶちあたったかのように、先頭の警備兵が後続を巻き込み吹き飛んだ。
それでも先に行けないポエットにスマイルは言った。
「はやくっ!自分を騙して後悔しないために!最後まであきらめないで頑張れるのは誰だ!?」
スマイルの声だけが階段に響く。その問いにポエットは答えた。
「…じ…自分…?」
「ピンポーン!!正解っ!ヒヒヒッ!」
ポエットの心に力強さが湧いてくる。
「…本当に…ありがとう!…でも無茶はしないで!」
そう言うとポエットは一人で階段を駆け上っていった。

「ふぅ…やっと行ったねぇ…さぁて…これからが本番かな?」
スマイルが階下を見下ろすと、更に大人数の警備兵が階段を揺らし、ものすごい勢いで登ってきていた。
「ヒヒヒッ!ジェットスクランダーON!」
そう叫ぶとスマイルの背中から瞬時に鋼鉄の翼が出現した。
「パーティーの馬鹿騒ぎは、ほどほどにしなくちゃねぇ…!」
ギュオオオオオンッ!!
スクランダーの噴射口から派手にアフターバーナーを噴かすと、スマイルは警備兵たちに突っ込んでいった。
「イーッヤッホォゥ!!」

そして階下からものすごい爆発音が響いてきた。
「…ごめんね…ごめんね…アッシュ…スマイル…どうか無事でいて…」
ポエットは振り向かずに階段を登る。
そして、最上階の鐘楼の扉に辿りつくと、そこにはペペが立っていた。
「ペペ!?」

ポエットは一瞬、教会側であるぺぺに先回りされたと思い、絶望感で膝をついてしまった。
しかしペペは鍵を取り出すと鐘楼の扉を開いた。
「ポエット様…鐘の所から飛んでいけば誰にも見られずにユーリの城へ行けます…急いで!!」
ポエットはペペの行動に驚いた。
「どうして?ぺぺはわたしが行ってもいいの?」
「…あの日からポエット様は笑わなくなりました…ボクの…ボクのせいだ…と一年間、毎日思っていました…」
「……ぺぺ……」
「ポエット様ごめんなさい!最後にボクができることは…これだけです…」
ぺぺは跪き、涙を流してポエットに謝った。
そしてポエットはぺぺの前にしゃがむとやさしく抱きしめた。
「恨んでなんかいないよ…教会では、いつもわたしの味方だったし…わたしのこと…いつも考えていてくれたよね…ありがとう…ペペ…」
ポエットはぺぺのくちばしにキスをした。
不意のキスに驚いたペペは涙を拭くと、ポエットの背中を押した。
「時間がないです!はやく!!はやくユーリの城へ!!」
ポエットは鐘つき台への狭い梯子を登り始めた。
「ありがとう…ペペのこと、わすれないよ…」

そしてポエットは鐘つき台に登り、純白の翼をいっぱいにひろげた。
地上ではいまだに二人の引き起こした大混乱に陥っている。今夜は月が明るいが、今なら誰にも気づかれずに飛ぶことができる。
「…ユーリ……わたし…あきらめない…」
ポエットは、すぅっと息を吸い込むと月の方向へ向かって最大速度で飛びはじめた。

そんな想いでここまで来た…。

でも…もう…時間がない……もう…これで…終わり……?
最後にユーリの顔が…見られたから…これでいいのかな…?

いや…だめ…まだユーリと一つになっていない…だめ…だめ…だめ…!

「だめぇぇぇっ!!!」
ポエットはユーリに飛ぶように抱きついた。
その勢いでユーリの身体ごとベッドに倒れ込む。
「…ポエット…?」
今度は天使が吸血鬼に覆い被さった形となった。
ユーリの頬にポエットの涙がぽたぽたと落ちてくる。
「うぇ…ごめんね…せっかく…うぇ…やさしくしてくれたのに…ひっく…でも…ユーリと一つになりたいの…ひっく…」
ポエットはユーリの性器を掴むと、彼の腰の上に跨った。
「ポエット…」
天使はユーリの性器を自分の割れ目に擦り付けた。
「…じっとしてて…ね…」

くちゅっくちゅっ…と音をたててリズムよく天使の腰が動く。
「はぁ…はぁ…ん…んっ…んあっ…!」
挿入はしていないが、ポエットの愛液がユーリの性器に絡みつく。
ユーリにはポエットの肩ごしに白い羽根とおしりが上下に動く様子が見えた。
ポエットの熱い吐息が顔にかかる。
「あぐぅ…あぁぁ…き…きもちいい…あぁん…ユーリ…」
ぐっちゅぐっちゅ…と音に粘り気がではじめた。
すでにユーリの性器は研ぎ澄まされた牙のように硬直している。
「…ユーリ……だいすき……」
一瞬、腰を高く上げたポエットは膣の中にユーリの性器を差し込み、ゆっくりと腰を落とした。

「う…うぁあああぁぁ!」
天使が膝の力を緩めていくにつれて、ユーリの性器を温かさが包んでいく。
「…ひ……あひ……ぐ…っ」
そしてポエットはユーリをぎゅっと強く抱きしめて身体を密着させ、彼の性器を完全に奥まで収めた。
ずぶぅっ…
「あああああぁぁぁん!!」
おもわず大きな声がでてしまう。
「はぁっ…はぁっ…すごい…全部はいっちゃった…」
そう言ってポエットはユーリに笑顔を作った。
「ポエット…痛くないか?」
「ううん…痛くない…あなたとひとつになれたから…大丈夫…すごく…幸せ…」
そう言って天使は腰を上下に振りはじめた。

「あぁぁ…あっ!あんっ!あんっ!……」
腰を下ろすと奥まで届き、上げると内壁にひっかかる…
「もっと…もっと…ああんっ…もっとぉ…!!」
少しずつ、少しずつ…痛みが快感に変わっていく…
ユーリもポエットのリズムに合わせて、下から突き上げはじめた。
「あっ・あっ・あっ・あっ・あっ・・!」
二人の性器が、更に深く絡み合う。抜け落ちた白い羽根が寝室に舞い始めた。
「あ…あいしてる!あいしてるのぉおおぉ!!!」
くっちゃくっちゃ…と結合して体液がとろとろと混ざり合う音が次第に大きくなっていく。

あ…なにかが…くる……あぁぁん…わたしの中で…はじけちゃう…あ…あ…

ユーリはポエットの腰をつかんでさらに激しく突き上げる。

もうだめ…だめぇ…なにかが上がってくる…熱いものがこみあげてくる…

「…あぁああぁあああ…い…いくぅ…いっちゃうぅ……」

「…ポエット……う…っ!」
…どくっ…どくっ…
勢いよくユーリの熱い精がポエットの中に注ぎ込まれる。

「ああああああんっ!!…だいすき!だいすきいぃぃぃっ!!!」
ポエットは背中を反らせて全身を硬直させた。

ユーリの腕枕の中でポエットは目を覚ました。
「…あ…わたし……」
ユーリがポエットの髪をなでて微笑む。
「ほんの10分ほどさ…気を失ってたみたいだね」
ポエットの顔がかあっと赤くなる。
窓の外を見て、まだ夜が明けていないことにポエットは安心した。

「ねぇ…ユーリ…一人前の天使になれたら…ごほうびくれる?」
「…いいとも…なにが欲しい?」
「んー…あのね…お嫁さんに…してくれる?」
ユーリはふふ、と笑った。
「でね、このお城で…アッシュやスマイル…ぺぺも呼んでいい?みんなで一緒に住むんだ…」
ポエットの目から一すじの涙が流れる。

本当はポエットも知っていた。
大天使なる存在は、性別をも超越し、全ての生きとし生ける者を慈しみ愛する者となる。
そして毎日、たくさんの天使を光から産みだす母となる。
つまり、誰か特定の相手だけを愛したり、体を交わすことなど永遠になくなるのだ。

やがて東の空が明るくなってきた。
ユーリを見ると既に寝息を立て始めていた。ポエットは起こさないようにそっとベッドから起きあがり、そしてユーリの寝顔にお別れのキスをした。

テラスに出ると朝の冷たい空気が裸の天使を包み込む。
そして全身に朝日の光を浴びると、なんとポエットの背中に次々と金色の翼が生え始め、最後には羽は全部で12枚となった。
「これが…帰りの切符?」
試しに軽く羽ばたいてみると光の粒がはじけ、驚くほど身体が軽く感じる。
「うん…いかなくっちゃ…」
そしてポエットは大空へ向かって飛び立った。

さよなら…ユーリ…お嫁さんになれなくてごめんね…でも愛してるって言ったのは嘘じゃないの…
誰かを愛する幸せ…愛する人と離ればなれになる辛さ…ぜんぶ教えてくれたね……
わたし…絶対わすれない……ユーリもわすれないでね……さよなら……



朝焼けの中、光に包まれた天使が空へ昇っていくのをたくさんの人々が見ていた。
村や町で生活している人々が空を見上げ、教会前の広場では疲れ切った警備兵達や司祭達が見ていた。
ぺぺ、アッシュ、スマイルの三人も教会の屋根の上で、並んで座りながら見ていた。


そして…城のテラスではユーリが、落ちていた金色の羽根を一枚拾いあげ、天使の姿が見えなくなるまで、いつまでもいつまでも見守っていた……。

<END>

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